「モルスタのデューデリジェンスで、○○○○を××××して…」
以前、同じ会社で働いていたRUIさんが、いつの間にか外資系金融に転職していた。
年末の東京で久々に会ったRUIさんの発言が、まったく理解不能…
ちなみに、「モルスタ」はニューヨークに本社を置く投資銀行モルガン・スタンレー、「デューデリジェンス」はM&Aや投資、融資などを行う際に、対象企業の価値やリスクを事前に、詳細に調査・分析する適正評価手続きのことらしい。
日本語になっても、よくわからん。
語学力を生かした華麗なキャリアチェンジだが、働き方はモーレツそのもの。
締め切りに追われ、残業量は過労死ラインの月90時間。
午前1時、2時まで働くこともあるという。
「新聞社時代の、時間に追われて働く感覚が役に立ってます」
と、彼女はいうが…
外資系よ、お前もか。
組織開発コンサルタントの勅使川原真衣さん(43)は大学卒業後、まずオーストラリアで日本語教師になり、帰国後は外資系コンサル企業で働いた。一企業コンサルでありながら、「職場に能力主義はいらない」と言っている。
日本経済新聞電子版のインタビュー記事から、ちょっとだけ紹介します。
・長女を出産してから乳腺に悩みを抱えていたが、忙しさを理由に受診せず。コロナ禍でやっと時間ができて病院に行き、進行乳がんと告知を受けた。初めて死を意識した
・がんになって、本当の意味で能力主義とさよならできた。強い自分、頑張る自分であり続けることなどできない。弱さを知ることこそ、本質的な強さなのだと自然体で理解した
・「能力」「実力」と思っているものは、たいがい偶然の産物。たまたま担いでもらった幸運に感謝し、不運が訪れている人の重荷を分け合いたい
・8冊の本を出し、多くの読者に感想を伺った。競争に疲れたり、職場で傷ついたりしている人がこんなに多いのだと再認識した
・組織の問題なのに個人の能力の責任にされて傷ついたことを口にできないから、心に傷として残ってしまう。パワハラではなくても、心理的安全性が担保されない現状を変えていく必要がある
・リーダーが部下をよく見て、得意なことを組み合わせて意見を出し合い、のびのび仕事ができるようにする。間違ったり、ミスをしたりする時には誰もが『ごめんなさい』と言い、互いをリスペクトしあう
・不眠不休で仕事をして大病を経験した者として、睡眠は最も大切だと思っている。尊敬できる人と仕事をすることも大事
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| Kyobashi Tokyo, December 2025 |






















