「私が見てきた限り、心理専門職を目指す大学院生の半分は、セラピストというよりクライエントよ」
週1回のゼミで放たれた、指導教官M先生の爆弾発言。
うわっ…自分はいったい、どっちなんだろ…
言われてみれば、クラスメートの中には、心に傷を負っていそうな、過去を聞くのがはばかれるような人もいる。
そういう人だからこそ、心理職を目指す、ということなのだろうか。
スペースXを上場させ、史上初の「兆万長者」になったイーロン・マスク氏。
自ら、ADHD(注意欠如・多動症)であることを告白している。
日経ビジネス電子版「いじめも発達障害も隠さない イーロン・マスクの『物語思考』」から、一部を紹介します。
・多くの天才的なイノベーターは、イノベーションを起こすうえで物語(ナラティブ)が重要であることを強く認識している。それは「物語思考(Narrative Thinking)」とも言い換えられる
・物語思考とは、物事を単なる情報の集まりとしてではなく、「ナラティブ」という物語的な構造で理解しようとする思考法。米心理学者のジェローム・ブルーナーによって提唱された概念で、論理・科学的な思考とは対照的な人間特有の認識スタイル
・「人間は論理だけではなく、むしろ物語によって世界を理解している」と、ブルーナーは主張した。人間は客観的な現実をそのまま受け取るのではなく、物語という「フィルター」を通して、経験に意味を与える
・例えば、失恋という事実は一つでも、「裏切られた」と語るか「成長の糧になった」と語るかで、本人の意味づけは全く異なるものになる
・個人資産1兆ドル超の実業家、イーロン・マスク。2023年にウォルター・アイザックソンが書いた伝記『イーロン・マスク』が注目を浴びた。その10年ほど前にも、アシュリー・バンスが別の伝記を書いている
・マスクの少年時代の壮絶ないじめ体験、貧しい中での最初の起業、宇宙ロケットの打ち上げを何度失敗してもあきらめない姿勢、環境破壊や戦争などによって地球が滅びる前に、人類を複数の惑星に住める種族にすることに挑戦する、といったストーリーは、ドラマチックで引き込まれる
・「人間はほかの人間に共感する生き物だ」といったのは、18世紀の経済学者・道徳哲学者のアダム・スミス
・人間には他人の喜びや苦しみを自分のことのように感じる能力があり、それは単なる同情ではなく、他者の立場を想像する力であるとスミスは考えていた。他人の共感を得る一番の近道は、自分自身の物語を知ってもらうこと
・破天荒で問題発言が多くても、マスクがどのような人生を歩んできたのか、どのような苦労をしているのか、何を目指しているのかを知ると、共感する人間が増えるのは当然
・マスクのようなイノベーターに限らず、自分が伝えたいメッセージを多くの人に記憶してもらいたいなら、物語=ナラティブを語るスキルを磨くことは極めて重要
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