インド、遥かなり…
この春、南インドを2週間旅して、朝から晩までカレーを食いまくった。
その味わいの奥深さは、ああ、とても私の筆力では表現できない。
本場インドのカレーがどんなものか、写真からご想像ください。
あれから、はや4カ月…
~旅する投資家のモラトリアムな日々~
インド、遥かなり…
この春、南インドを2週間旅して、朝から晩までカレーを食いまくった。
その味わいの奥深さは、ああ、とても私の筆力では表現できない。
本場インドのカレーがどんなものか、写真からご想像ください。
あれから、はや4カ月…
大学院のゼミでご指導頂くM先生が、オンライン詐欺に遭った。
被害額、約90万円…
生真面目タイプが多い精神分析派と違い、PCA(パーソンセンタード・アプローチ)派のM先生は、とてもサバサバした性格だ。
90万円取られても、ケロッとしている。
そして「転んでもタダじゃ起きないよ! 私を騙した詐欺師の手口をみんなに広めて!」と息巻いている。
先生のご希望通り、事件のいきさつを紹介します。
①
M先生のニュージーランド(以下NZ)の友人が、WhatsApp(海外でよく使われるLINEみたいなアプリ)経由で、「日本製のサプリメント(コラーゲン)を買って送って欲しい」と、M先生に依頼
※先生はイギリスで博士号を取っていて、英語圏に友人が多い
② さらにその友人は「家族の誕生日に間に合わせたい。NZからの送金では間に合わないから、代金15万円は建て替えて欲しい」と
③
この時点で先生は詐欺を疑い、念のためその友人の夫からもWhatsAppでメッセージが欲しい、と依頼
④
夫名義のメッセージを受け取った先生は、友人を信用して、15万円を指定された口座に送金
⑤
すると今度は「そのサプリを90万円購入すると、20万円分のおまけがつく。だから追加で75万円分買って欲しい」と。
⑥
先生は「そんな大金は建て替えられない。まず、NZからお金を送って欲しい」と返信
※この段階でいきさつを聞いた私は「90万もするコラーゲンなんてあり得ない。ぼくがマツキヨで買ったコラーゲンは千円でしたよ」と言ったのだが…
⑦ ほどなく「先生の口座に送金した」と、スクリーンショット付きのメッセージが来る
⑦
さらに、みずほ銀行からも「NZから先生の口座に送金があった。3~5日で入金する」とのショートメッセージが
⑧
その「証拠」を信じた先生は、追加の75万円(合計90万円)を送金する
⑨
ところが10日待っても、NZからのお金が先生の口座に入金されない。不審に思った先生が、口座があるみず〇銀行に照会すると、「海外からの送金の事実はない。ショートメッセージも送っていない」との返事
⑩
ここで初めて先生は、自分のWhatsAppのアカウントが乗っ取られていたことに気づく
⑪
犯人は先生のアカウントを乗っ取り、登録されていたNZの友人になりすまして詐欺を働いたのだ
⑫ 友人に頼まれて気軽に90万円を建て替えるM先生は、よっぽどお金持ちに違いない
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| Hongkong, 2026 ※写真と本文は関係ありません |
「私が見てきた限り、心理専門職を目指す大学院生の半分は、セラピストというよりクライエントよ」
週1回のゼミで放たれた、指導教官M先生の爆弾発言。
言われてみれば、クラスメートには心に古傷を負っていそうな、過去を聞くのがはばかれるような人もいる。
そういう人だからこそ、心理職を目指す、ということなのだろうか。
自分はいったい、どっちなんだろ…
スペースXを上場させ、史上初の「兆万長者」になったイーロン・マスク氏。
自ら、ADHD(注意欠如・多動症)であることを告白している。
日経ビジネス電子版「いじめも発達障害も隠さない イーロン・マスクの『物語思考』」から、一部を紹介します。
・多くの天才的なイノベーターは、イノベーションを起こすうえで物語(ナラティブ)が重要であることを強く認識している。それは「物語思考(Narrative Thinking)」とも言い換えられる
・物語思考とは、物事を単なる情報の集まりとしてではなく、「ナラティブ」という物語的な構造で理解しようとする思考法。米心理学者のジェローム・ブルーナーによって提唱された概念で、論理・科学的な思考とは対照的な、人間特有の認識スタイル
・「人間は論理だけではなく、むしろ物語によって世界を理解している」と、ブルーナーは主張した。人間は客観的な現実をそのまま受け取るのではなく、物語という「フィルター」を通して、経験に意味を与える
・例えば、失恋という事実は一つでも、「裏切られた」と語るか「成長の糧になった」と語るかで、本人の意味づけは全く異なるものになる
・個人資産1兆ドル超の実業家、イーロン・マスク。2023年にウォルター・アイザックソンが書いた伝記『イーロン・マスク』が注目を浴びた。その10年ほど前にも、アシュリー・バンスが別の伝記を書いている
・マスクの少年時代の壮絶ないじめ体験、貧しい中での最初の起業、宇宙ロケットの打ち上げを何度失敗してもあきらめない姿勢、環境破壊や戦争などによって地球が滅びる前に、人類を複数の惑星に住める種族にすることに挑戦する、といったストーリーは、ドラマチックで引き込まれる
・「人間はほかの人間に共感する生き物だ」といったのは、18世紀の経済学者・道徳哲学者のアダム・スミス
・人間には他人の喜びや苦しみを自分のことのように感じる能力があり、それは単なる同情ではなく、他者の立場を想像する力であるとスミスは考えていた。他人の共感を得る一番の近道は、自分自身の物語を知ってもらうこと
・破天荒で問題発言が多くても、マスクがどのような人生を歩んできたのか、どのような苦労をしているのか、何を目指しているのかを知ると、共感する人間が増えるのは当然
・マスクのようなイノベーターに限らず、自分が伝えたいメッセージを多くの人に記憶してもらいたいなら、物語=ナラティブを語るスキルを磨くことは極めて重要
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| 「変なホテル 東京・銀座」2026 |
・もし、自分を動物に例えるとしたら?
A子「リス」 B子「カモシカ」 C子「飛べない鳥」 D子「ウサギ」 E子「フクロウ」
・あなたが人生の最後に食べたいのは?
A子「オムライス」 B子「あん肝」 C子「寿司」 D子「オムライス」 E子「ウナギ」
・地球滅亡の日、3人だけロケットで脱出できるとしたら、誰を乗せる?
A子「私以外の乗りたい人」 B子「私は辞退する」 C子「私、母、弟」 D子「科学者、医師、心理士」 E子「私と、年下で女性の友人」
・自分の母親を、漢字一文字で表すとしたら?
A子「明」 B子「自」 C子「保」 D子「緩」 E子「情」
・自分を1から9までの数字で表してください
A子「7」 B子「7」 C子「4」 D子「2」 E子「9」
クラスメート5人が、5つの質問の答えを無記名で書いた。
最後に、どの回答を誰が書いたかを、皆で当てっこ。
イエーイ! 全員を正確に当てられたのは、私だけ。
4月の入学式で知り合ってから、2か月半で5人のパーソナリティをかなり正しく把握した。我ながら、鋭い観察眼。
自分、心理職に向いてるかも!
ちなみにこれ、ある日の大学院「臨床心理基礎実習」です。
発表と課題地獄の中、たまにこうして息抜きさせてくれるのは嬉しい。
これまでに複数の先生から、
「心理系の大学院では、朝から晩まで100%心理学ばかりやるから、いやになるほど自分や他人の心について考える。すると、クラスメートの間に不思議な力動が働いて、妙な対立関係になったりする。会社の同僚同士みたいな関係とは、ぜんぜん違うよ」
と、いうようなことを言われた。
今のところ、クラスメート同士の仲はとてもいいが…
実際にクライエントを持つようになると、我々のメンタルが悪化する、という話も聞く。
「もしクライエントを選べるなら、権威主義的な中高年男性だけはイヤ!」
と、異口同音にいう。
ああ、自分の属性はそんなに嫌われてるのか…
ため息。
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| Chennai, South India 2026 |
件の「巨人アベカントク解任事件」、わが大学院でもかなり話題になった。
授業中に警視庁捜査一課の刑事にLINEして、「家庭内暴力の現行犯逮捕って可能なの?」と聞く教授がいたかと思えば…
「児童相談所が警察に通報するってアリですか?」と学生に聞かれて、「エッ何の話? へぇー、そんな大ニュースがあったんだ!」と返す世間知らずは、元児童相談所長のM先生。
「よく知らないけど…その一家、揃っておバカさんよねー」
M先生のコメントに、座布団10枚。
日経ビジネス電子版の記事から、一部を紹介します。
・SNSが普及し、あらゆる「密室」が可視化される現代において、一瞬の感情の暴走が、何十年もの歳月をかけて築き上げてきた「信頼とキャリア」のすべてを台無しにしてしまう破壊力を持つ
・現代社会は、体を動かす「肉体労働=ブルーカラー」、知識を使う「頭脳労働=ホワイトカラー」に加えて、「感情労働=自分の感情をコントロールし、組織が求める適切な表情や態度を維持して相手をケアする労働」が増えた
・感情労働とは、サービス業や医療・看護、カウンセリングなどの仕事
・そして、人間だけが「社会的な生き物」として、他者と共生するために感情をコントロールする知恵=EQ(Emotional Intelligence)を持っている
・人生の成功を予測するのは IQ (知能指数)ではなくEQであり、EQは誰もが高められる能力
・社会が同じ価値観を持っていた時代は、感情の暴発や不機嫌も「厳しい指導」として回収された。しかし「パワハラ」という新しい言葉が生まれ、「厳しい指導」という間違った正義に耐えていた人たちが可視化され、ただの暴力に過ぎなくなった。上司は部下をコントロールする武器を失った
・たとえそれが子であれ、親であれ、友だちであれ、誰であれ、罵るような言動は決して正当化されるものではない。感情を爆発させて一番後悔するのは自分自身
・感情コントロールは、決して難しいものではない。ネガティブな感情を抑えたり消したりするのではなく、ちょっとだけ「間」をつくるだけで、他者を傷つけない言動に置き換えるシステムが人間にはある
・怒りや強い衝動が湧いたら、その場を離れる、深呼吸する、紙などをギュッと握りしめる、心の中で数字を数える、などするだけでいい。その「間」ができると、情動を抑える理性が働くのだ
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| Alleppey, South India 2026 |
この1週間で2度、女性の涙を見てしまった。
最初は、臨床心理面接特論の授業中。
K子先生の気まぐれで、1週間の出来事を、学生が順番にコメントすることになった。
私はテキトーに思い出したことを話し(何を言ったかも忘れた)、M子さんの番になった。
突然、彼女の眼から、ぽろぽろ涙がこぼれ落ちた。
声を詰まらせながら、可愛がっていた犬が死んでしまった、と。
K子先生は、顔色ひとつ変えない。
「そうですか。ハイ、じゃあ次の人!」
もう一度は、ケースカンファレンス(事例検討会)の席上で。
大学院2年の先輩C子さんが、自分が受け持っているクライエント(父を亡くして不安定になった5歳男児)との面接の様子を発表した。
それを聞いたベテランの先生方から、
「彼の万能感を満たすと言っておきながら、あなたは彼の攻撃性を怖がっていますね」
「セラピーの方向性が、見えてきません」
容赦ない指摘が飛ぶ。
やがて、C子さんの瞳からも涙が…
C子さんいわく、
「先生の指摘で泣いたんじゃない。あの子の心情を思い出して泣いたんだよ!」
人の情動に関する学説のひとつに、ジェームズ・ランゲ説がある。
「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」という理論だ。
外的な刺激を受けると、まず身体反応(涙)が先に現れ、それを大脳が感知することで情動(悲しさ)が生じるのだ、という。
いっぽう、キャノン・バード説というのもある。
外的な刺激を受けると、神経信号が大脳と身体末梢に分かれて到達し、情動(悲しさ)と身体反応(涙)が同時に発生する、という考え。
さらには、シャクター・シンガー説がある。
情動の発生には、生理的喚起と認知的解釈の2要因が必要で…
以下略。
理論はともかく、私は女性の涙に弱い。
すぐ、すごく、動揺してしまう。
(たぶん、男の涙にも弱い)
先生方に「オロオロしてないで、涙の意味を解釈しろ!」と、どやされそう。
プロの心理士になったら、毎回クライエントの涙にうろたえるわけにもいかないし…
はぁ。
やっぱり心理職、向いてないかも。
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| Pondicherry, South India 2026 |
大学院入学を控えたこの春、卒業旅行と称して南インドを旅した。
旧フランス領のポンディシェリ、旧ポルトガル領コーチン、同ゴアなど「インドの中の西洋」を巡り、1日3食、朝からカレーを食べ続ける旅。
この辺りのカレーは「ケララカレー」といって、ココナツベースで甘みがある。日本のインド料理店にはない深い味わいで、毎日食べても飽きなかった。
人と牛と人力車が溢れる街の大通り、老若男女の遺体が次々に燃やされるガンジス川の火葬場、カルカッタ(現コルカタ)の路上で行き倒れになっていた人…
生と死が露骨なインドを、体で感じる旅だった。
貧乏旅行の代償は大きかった。旅行2日めから1か月後の帰国まで、ず~っと下痢続き。成田空港の検疫で赤痢菌が検出されて、隔離病棟送りと相成った。
少し長い距離の移動には、すかさず飛び道具を使った。今はインディゴというLCCが、インド全土に路線を広げている。何度も乗ったが、いつも定刻に飛び立ち、定刻に着いた。機内は清潔で、乗客のインド人も静かでマナーがいい。
このインディゴ、近年はわがJALやANAを定時発着率で上回るほどの正確さ。
陸路の移動でも公共交通を使わず、配車アプリでタクシーを呼んだ。最長で4時間、貸し切りで移動したが、エアコンが効いた車内は快適だった。
水郷の街アレッピーでは、ベッドルーム付の観光船をチャーター。キャプテンとネパール人キッチンボーイを専属で従えて、船旅を楽しんだ。1泊2日で100ドルちょっとだから、南インドはまだまだ物価が安い。
そして近年のインドは、日本以上のキャッシュレス社会。地元の人は屋台の支払いさえ、QRコードにスマホをかざしている。クレジットカードも普通に使えた(一部、端末が不調だったり停電したりで決済できず、近所のATMまで現金を下ろしに行ったりもしたが…)。
今回は屋台で飲み食いせず、テーブルクロス付きのレストランで食べたので、胃も快調そのものだ。
そんな旅で、飛行機やタクシー、船の上から眺めたインドは…
どうも、期待したほどのインパクトがない。
インドが変わったというより、自分が変わってしまったのだろう。
インドの旅には、適齢期というものがある。
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| Alleppey, South India 2026 |
インド、遥かなり… この春、南インドを2週間旅して、朝から晩までカレーを食いまくった。 その味わいの奥深さは、ああ、とても私の筆力では表現できない。 本場インドのカレーがどんなものか、写真からご想像ください。 あれから、はや4カ月…