2020年1月18日

大人になったら、何になる?


 大人になったら、何になる?

 キャリアに悩む55歳(♂)が、近所の子に聞いてみた。

「考古学者!」~タロウ(家族でエジプトを旅行し、ピラミッドを見て決心)

「トリマーになりたかったけど、私アレルギーだからミュージカル女優」~ルナ(毎日、鏡の前で踊っている)

「まだわからない。でも学校の先生だけはイヤ」~ショウちゃん(遅くまで残業しなくちゃいけないから、らしい。子どもはよく見ている)

「・・・警察官」~えいちゃん(超おとなしい彼が、約1分間の沈黙の後に)



日本の小学生が「将来就きたい職業ランキング」(2019年・学研調べ)では、ついにユーチューバーが男子の1位になった。



「もし私が10歳で、日本で暮らしていたら・・・海外移住を考える」

これは伝説の投資家、ジム・ロジャーズの発言。東京で開かれた会見では、日本の将来を悲観する言葉が並んだ(以下、CNN English Express より)。

「日本は、私が世界で最も好きな国のひとつ。だから、深刻な問題を抱えていることに、胸が痛む」

「毎日、国の借金は増え続け、人口は減り続けている」

「そのうち、社会不安が起きるだろう」

「日本の10代の一番の希望は、政府の仕事に就くことと聞いた。誰もが政府で働きたいと思うような国に、明るい未来があるとはいえない」

ロジャーズの持論は、『21世紀は中国の時代』。我が子を中国語環境で育てるために、家族で米国からシンガポールに移住した。



昨年、「子育て経営学~私たちは子供をどう育てていくのか」というトークセッションが、京都で開かれた。

わが家の子育てを熱く語る、ベンチャー企業経営者たち。その中で、末松弥奈子・ジャパンタイムズ会長ひとりが、とてもクールだった(以下、日経ビジネス電子版より)。

「私も夫も、この社会に適応して生きてきた人間です。親が生きてきた人生の延長線上に、子どもを置いてはいけないと思っているんです」

「だから、子どもとの距離をできるだけ置く努力をすることが、親のできる最大限のサポートだと思っています」

「私のような、ちっぽけな人間の影響は受けないで欲しい」

 英字紙のトップとして、日々変化する世界を見ている人らしい意見だ。

 
「今の子どもの65%は、大学を卒業する時、現在は存在もしていない職に就く」。ニューヨーク市大大学院センターのC.デビッドソン教授は、そう予測している。



2020年1月10日

ポテトチップスを欲する仕事


「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」J.ブラッドワース著

 英国のジャーナリストが、アマゾンの倉庫や訪問介護ヘルパー、ウーバーの運転手など、最低賃金労働の現場に“潜入”したルポルタージュ。

著者が英国にあるアマゾンの倉庫で感じたことは、私が近所のアマゾンで働いて得た感慨と、驚くほどよく似ていた。

「少しでも太っていれば、この仕事は拷問に変わる。一定の年齢を超えた時にも、同じことが当てはまった」「全体として、従業員に対する思いやりはどこにも見当たらなかった」

1時間当たり作業量のノルマを課せられ、常に“生産性”を監視されながら、広い倉庫内を駆けずり回る。米やビールを積んで、重さ40キロにもなるカートを引きながらのピッキングは、若い男性以外には、辛い仕事だ。

「アマゾンで働いていた間、ずっと私は疑いという名の暗い雲の下にいる気分だった」

出口に設置されたX線探知機と、ポケットのハンカチまで広げさせられる手荷物検査。そして、「ケータイの倉庫内持ち込みは即解雇」の張り紙。いくらコソ泥や情報漏洩を防ぐためとはいえ、毎度気分が悪い。

「ゆっくりやろう。他の人の仕事を奪うようなことをしてはいけない」

時間当たりの目標ピック数を下回った時、監督者に注意された。でも考えてみたら、この“目標”は、過去の平均を基に作られているはず。言われた通りにがんばれば、平均がどんどん上がってしまう。

 私がマイペースを貫くことで、救われる人もいる。だから、がんばらない。

「労働者階級の人々は、現実からの感情的な逃げ道として脂っこいポテトチップスを買う」「単純労働による身体的、感情的な消耗を、何かで補う必要に迫られる」

仕事帰りに、私も無性にポテトチップが食べたくなった。店で買って、家でむさぼり食った。うまい!これは・・・麻薬だ。

「結局のところ、私は観光客でしかなかった。大きな問題が起きれば、私はいつでも銀行でお金を下ろすことができたし、より快適な生活にそそくさと戻ることができた」

アマゾンの倉庫での仕事は、「物質文明を知るための社会勉強」「運動不足の解消」「小遣い稼ぎのアルバイト」など、短時間&短期間がいい。間違っても、この仕事で家賃を払い、家族を養っていこうと思わない方がいい。

 もし地元にこの仕事しかなかったら?と思うと、ゾッとする。

 この年末年始は、アマゾンの倉庫で働きながら、本書やJ.D.ヴァンスの「ヒルビリー・エレジー」を読み、ケン・ローチ監督の映画を観た。

英国の地方で暮らす人々がBREXITを選び、米国の地方で暮らす人々がトランプ大統領を選んだ、その根底にある社会への閉塞感。今は、わかる気がする。


2020年1月4日

砂上の楼閣


 最近入会した「オンライン英会話」は、先生全員がフィリピン人だ。

毎朝、初めての先生を予約して、日本とフィリピンをSkypeでつなぐ。

「会社を5年前に辞めて、いまは投資家をしています」と自己紹介すると、「ワ~オ! 羨ましい! でも私、株は怖いな」

 ほとんどの先生が、日本の友人たちと全く同じ反応をする。



 確かに、株は怖い。

トランプ大統領のツイートひとつで、世界中のマーケットが動揺する。「自分が寄って立つこの株式市場は、実は砂上の楼閣なのか?」と思ってしまう。

でも何もせずにいると、やがて株価は、その本質的価値に収れんしていく。

 株式市場が生み出す利益は、「恐怖に対する報酬」なのだろう。



米中貿易摩擦、ブレグジットとイギリスの政権交代、サウジ油田の爆破などで、市場が乱高下した2019年。でも1年間を通じた騰落率は、

先進国株式 +25% 新興国株式 +15% 日本株式 +17% 外国債券 +8% 日本債券 +0.7% 外国REIT(不動産投資信託) +20% 日本REIT +26%

終わってみれば、すべての資産クラスが値上がりした。私も無事に生き延びて、投資家6年目の正月を迎えることができた。



国別では、去年もアメリカ株が+29%と、相変わらず強い。

200年の歴史を持つニューヨーク市場は、大恐慌や2度の世界大戦、ITバブル崩壊、同時テロを挟んで、なお右肩上がり。去年も史上最高値を更新した。

選挙のたび、なりふり構わず株価を上げようとする為政者。株価を上げなければ、すぐクビになる企業経営者。そして、大切な老後資金を株に託して、真剣に見守る米国民。これだけ役者が揃えば、上がらない方がおかしいのかも。



アメリカの会社は、労働者より株主が大事。

去年、アマゾンの倉庫で働き、思い知った。

私の時給は、国が定める最低賃金プラス、たったの9円。その分、儲けを株主に還元する。アマゾン株は、上場以来20年間で1300倍になった。

しかも、EC市場でこれだけの大帝国を築きつつ、早くもクラウドサービスを次の収益源に育てている。投資家にとっては、とても魅力的な会社だと思う。



ネット証券に口座を作れば、アマゾン株は、スマホで簡単に買える。

今なら1株、1874ドル(約20万円)。

さあ、あなたもアマゾンの株主に・・・なりますか?

 少なくとも、アマゾンの倉庫で働くよりは、賢い選択かと。


2019年12月28日

ヘリコプターに100回乗ると・・・


新聞社でカメラマンをしていた時、「羽田番」と呼ばれる勤務があった。

月に1~2度、交代で朝から日没まで空港内に詰める。事件や事故の一報が入ると、会社のロゴが入ったヘリコプターに飛び乗って、現場に急行した。

血気盛んな同僚カメラマンは、「オレが(私が)スクープ写真を撮るんだ!」と、手ぐすね引いて待機していた。自衛隊からの転身者が多いパイロットも、やはり事件と聞くと血が騒ぐ人たち。飛ぶ気満々だ。

美女と絶景を撮りたくてこの世界に入った私は、ひとり「お願いだから何も起きないで」と、八百万の神に祈った。その消極的な姿勢が、かえって事件を呼んでしまったらしく、何だかんだで100回は出動したと思う。

 ヘリが大空を飛ぶ姿は優雅だが、乗ってみると、騒音と振動がものすごい。いくら大声の持ち主でも、ヘッドセットなしでは話ができない。常に前後左右に不規則に揺さぶられ、2時間も乗るとフラフラになった。

それでも印象に残った光景。花火大会の撮影で、日暮れ時に飛び立った。夕日に照らされたビル群が少しずつ闇に沈み、代わって窓の明かり、街路灯、車のライトが輝き始める。無機質な大都会が、見る間に光の海に変わっていく。

やがて眼下で、花火が音もなく大輪の花を咲かせ、川面が紅に染まった。

日本の漁業実習船と米潜水艦が衝突した事故では、ヘリをチャーターして、連日ハワイ沖の沈没海域を飛んだ。ある日、海面にクジラの親子を見つけた。仲良く仰向けに並んで白い腹を見せ、悠然と浮かんでいる。

まるで、日向ぼっこを楽しんでいるみたい。よく晴れて、海も空も真っ青だ。水平線上に、白いワイキキ・ビーチが見える。パイロットに頼んで海面すれすれまで降下し、つかの間、遊覧飛行を楽しんだ。

東南アジアや南アジアを襲った大地震の取材では、インドネシア空軍、シンガポール空軍、パキスタン空軍のお世話になった。現場でパイロットに頼むと、快くヘリに乗せてくれた。軍隊というところは、意外にも融通が利く。

9万人の犠牲者を出した、パキスタン北部地震。救助活動に奔走していたのは、大きなローターが2基ついた、数十人乗り大型ヘリだった。乗り込むと、倒壊家屋から救出された負傷者が、担架に横たわり、床を埋め尽くしている。

「自分が乗らなければ、けが人をもう1人運べるのでは?」「いや、報道だって大切な仕事のはず・・・」。かなり葛藤した。

 著名登山家の取材でヒマラヤに行った時、標高5300mの峠で吹雪に遭い、膝まで雪に埋まった。いったん下山して、飛び道具(ヘリ)の力を借りた。

 ほんの10数分の飛行で氷河上のキャンプに降り立つと、何やら視線を感じる。某テレビ局の取材班が、ヒルに生血を吸われながら深山幽谷を越え、徒歩2週間かけて現地入りしていた。「そんなの、あり?」と、目で訴えている。

 “飛び道具代”を惜しまず出してくれた会社の方角に、思わず手を合わせた。



2019年12月21日

肥満ネコ用キャットフード


「東京ドーム4個分」の巨大倉庫は、ありとあらゆる商品で溢れていた。

 この前見かけたのは、「肥満ネコ用キャットフード・カロリー控えめ」。「ブランド牛のビーフジャーキー」も、よく見たらイヌのおやつだった。

離乳食やオムツをピッキングする時は、がんばるお母さんを想像する。でもそれ以上に目につくのが、ペットフードのまとめ買いだ。国内で飼われるイヌとネコの合計が、ヒトの子の数を上回ったというニュースに、妙に納得した。

 ヒト向け食品では、スナック菓子やインスタントラーメン、炭酸飲料、酒類のまとめ買いが多い。ニッポン人の健康、大丈夫なの・・・?

スキャナーは、画面がとても小さい。目を凝らして読み取った次の商品が、

「エッセンシャル ふんわりうるツヤ髪 キューティクルエッセンス」

これは・・・何? 似たようなボトルやチューブが、棚に並んでいる。手あたり次第にスキャナーを当てたら、警告ブザーが響き渡った。ドタバタしていると、赤いベストの“リーダー”が、音もなく近づいてきた。

「朝礼で言った『目標』覚えてますか?そう、95でしたね。あなたの実績は、先月が1時間当たり平均50、直近で70台。ミスも1件ありました。もう少し、生産性を気にして下さい」

自分のとろさを感じてはいたが、この数字は想定外。

私は、肥満ネコ用キャットフードを探してオロオロ歩く「ドジでのろまな亀」だ(ここでスッチー姿の堀ちえみを連想した人は、間違いなく私と同世代です)

赤ベストのリーダーは、アマゾンの社員ではない。労働者の募集と管理を一手に請け負う、W社の人だ。5500人が働くクリスマス商戦の倉庫内で、アマゾンの社員を見つけるのは、サバンナでライオンを探すより難しい。

「余計な感慨を抱かず、ロボットのように働け」。アマゾンの意向を忖度した請負業者に、尻を叩かれる。この構図は、そこはかとなく、もの悲しい。

出勤してから帰るまで、機械に身分証を4回かざし、静脈認証を2回受け、出欠簿3か所に記入し、最後にX線探知機をくぐって所持品検査を受ける。勤務中は、常に「生産性」と「ミス率」を監視される。私語は禁止。

市内で日本語教室を主宰しているTさんに聞くと、アマゾンへ働きに行った外国人は、全員が数日で辞めて帰ってきたという。この感覚こそ、世界標準のように思える。

倉庫に設備投資するより、日本人が持つち密さや勤勉さ、「働くことは、耐え忍ぶこと」という独特の労働観を利用した方が、安上がり。

アマゾン・ジャパンは、たぶん、そう考えている。

70歳近い背中が曲がった女性が、自分の体重ほどあるカートを、懸命に引っ張っている。スキャナーの小さな画面に、ガムテープで拡大鏡をくくりつけて。毎回、休み時間が終わると、真っ先に休憩室を飛び出していく。

ベゾスCEOは、こういう人が会社を支えていることを、忘れないで欲しい。

Tateshina, Japan Autumn 2019

2019年12月13日

ピッキングは天職


 アマゾンの物流倉庫で、「ピッキング」という仕事をした。

 棚の商品を「ピッ」とスキャンして、カートに乗せて運ぶだけ。

 求人広告には、そう書いてある。

誰でもできる仕事かと思ったら、やってみると甘くない。

 まず、倉庫が尋常でなく広い。床面積が、東京ドーム4個分。約1万点の商品を納めた高さ2.6メートルの棚が、見渡す限り並んでいる。

 研修が終わった後、帰ろうとして迷子になり、出口まで15分かかった。

それぞれの棚は、アルファベットと数字で分けられている。でもなぜか、Tの隣がWだったり、60番台からいきなり100番台に飛んだりする。フォークリフトが動き出して、さっきまで歩けた通路が突然、通行止めになったりもする。

ピッキング中、近くの人に「Uの棚はどこですか?」と聞いたとたん、

「話しかけないで下さい!」

赤いベストの“リーダー”が飛んできた。

私語は厳禁、道を聞くのもダメらしい。

 私の担当は、日用雑貨と食品の倉庫だ。大人の身長ほどの高さがあるカートを引っ張って、コメ5キロ、ビール半ダース、ネコ用トイレの砂ひと袋等々、顧客が注文した品をどんどん積んでいく。

 働き始めの数日、初心者を示す黄色いタスキを体に巻いた。同じく黄色いベストを着た“トレーナー”が、私の後をついて歩いた。

「いま遠回りしましたね。早く棚の位置を覚えて下さい」「あ~その柿ピー、3個セットなのに1個しかピックしてませんよ」「作業が遅いです~」

 口元は笑っているが、目が笑ってない。

 バーコードを読み取るためのスキャナーは、私が1時間当たり何個の商品をピックしたかも、常に計測している。

そして全員の「生産性」と「ミス率」が、倉庫の壁に張り出されるのだ。


でも、ものは考えよう。

 毎朝ジョギングしても1円ももらえない。こうしてアマゾンで働けば、いい運動になる上に、お金までもらえる。

 毎日人と接していれば、心が疲れる時もある。ここに来れば、高さ2.6メートルの棚に身を隠して、誰とも話さずにいられる。

 ピッキングで商品を集めていくと、カートの重さは30キロを超えてくる。1日働けば、総歩行距離は20キロ。スポ根ドラマのヒーロー気分になれる。

 この仕事、天職かも。

そのうち、GAFAの一角で働いた実績を買われて、シリコンバレーのスタートアップから転職のオファーが・・・

来るわけないか。



2019年12月7日

自転車でアマゾン川へ


わが家の近くに、アマゾンの巨大な物流倉庫がある。

「外国人の友だちがアルバイトに行って、激ヤセした」「勤務中の突然死があったらしい」。地元の人から聞くアマゾンの評判は、よくない。世界各地のアマゾンでも、待遇改善を求めるデモが行われている。

ずっと専業主婦だった近所のAさんが、アマゾンで働き始めた。いわく、

「こんなにラクな仕事でお金を頂いて、いいのかしら・・・」

 ブラック企業か、それとも楽園か。倉庫は、ウチから自転車で10分だ。

 楽園の可能性に賭けて、私も働いてみよう。

アマゾンの求人は、アルバイト情報サイトで簡単に見つかった。応募はメールでOK。履歴書さえ必要ない。

 面接は、駅近くの多目的スペースで行われた。審査の類はなく、簡単な説明を受け、ID用の顔写真を撮っておしまい。

 期待した時給は、県が定める最低賃金+9円。意外にショボい。週に数十時間も働いたり、夜勤をすると、時給アップがある。

 勤務初日、いよいよアマゾンの敷地に入る。広い芝生で、ルンバの親分みたいな無人芝刈り機が、黙々と動いている。

 社員食堂の一角を借りて、研修が行われた。

のっけから禁止事項。「フードのついた上着はダメ」「ケータイ、スマホは持ち込み禁止。違反すれば解雇もありうる」「ここで見聞きしたことをSNSに流して、それが個人情報と判断されれば、賠償金は4000万円に及ぶことも」。

 ランチタイムになると、社食には1000人以上が押し寄せて、芋を洗うがごとし。クリスマス商戦のいま、倉庫内で5500人が働いているという。

 外では無人芝刈り機、内では人海戦術。

 380円のハンバーグ定食が、けっこういけた。

食堂のはす向かいに、壁が黒く塗られた喫煙部屋があった。小さな窓から差し込む光の中で、鈴なりの人がうごめき、煙が充満している。ナチスの「ガス室」を想起させる、ショッキングな光景。

 廊下に、ジェフ・ベゾスCEOの写真が30枚も並んでいる。従業員向けメッセージが貼ってあったが、出来の悪いAIに翻訳させたような日本語で、意味不明。太字部分の「善意よりメカニズム」とだけ、読めた。

 研修を終えると、倉庫の出口では、身体検査が待っていた。ベルトを外し、ポケットの中身をすべてトレーに空けて、金属探知機のゲートをくぐる。

「そのハンカチ、広げて見せて下さい」。米国の空港並みの厳重さだ。

誰でも受け入れるが、誰も信用しない。そんなメッセージを感じた。

久々にシャバに出て、スマホに数時間前の着信履歴を発見。「返事が遅れました、今までアマゾンにいました」と知人に送ったら、すかさずレスが来た。

「今度は南米に行ってるんですね!」




私はカモシカ

  ・もし、自分を動物に例えるとしたら? A 子「リス」  B 子「カモシカ」  C 子「飛べない鳥」  D 子「ウサギ」  E 子「フクロウ」 ・あなたが人生の最後に食べたいのは? A 子「オムライス」  B 子「あん肝」  C 子「寿司」  D 子「オムライス」 ...