日本の家庭には必ずあるのに、イギリスの家庭にはないもの。
①
ゴミ箱
ホームステイ先で家じゅうの床という床を探しても、ゴミ箱が見当たらない。ハリス夫人に聞くと、「キッチンの流しに捨ててね」。
目線を上げると、シンクの中にビニール袋が広げてあった。
②
ティッシュペーパー
日本人家庭なら各部屋にありそうなものが、ここにはない。
鼻をかむ時や食べ物をこぼした時はどうするんだろう。
仮説その1:イギリス人は鼻水が出ない
③
スリッパ
ハリス家では日本式に玄関で靴を脱ぐ。夫人はとてもきれい好きなので、床はいつもピカピカだ。でもこの家の男衆、夫マイケルや次男メイソンは土足で歩き回るし、愛犬ステラ嬢の食べかすも散らばっている。
スリッパ持参でよかった!
④
食卓
がらんとしたダイニングルームには、テーブルもイスもない。みんな食事はどうしているかというと、適当にキッチンで丸椅子に座って食べたり、ソファでビスケットをかじったり。
夫マイケルがデリバリーしたカレーを寝室に持ち込んで、ベッドで食べているところは見かけたが、家族で集まって食べる習慣はない。小腹が空いたとき、各自そこらにあるものをかじっている。
ホームステイ初日、ハリス夫人に「朝ごはんはセルフサービスで。戸棚や冷蔵庫を開けて好きなもの食べてね」と言われた。
牛乳、シリアル、クリームチーズ、ヨーグルト、食パン、バナナ、リンゴ。毎朝そんなものを食べていた。
不思議なことに、冷蔵庫の中身が、毎日私が食べた分しか減っていかない。
これらの食品は、ホームステイに来た日本人用に特別に用意されたものなのか? ハリス家の人たちは、大量にストックしてあるビスケット、ポテトチップス、チョコレート、ビールで生きているのだろうか。
イギリスに住んでいた友だちによると、彼らは自らの気質をstiff upper lipと表現するそうだ。「忍耐力がある」「やせ我慢をする」という意味で、「快楽を追求する他文化と我々は違う」というプライドも含まれているという。
「食事に手間や時間をかけるなんてシャラクセェ」というわけか。
それにしても聞きしに勝る、この食事へのこだわりのなさはどうだ。
仮説その2:イギリス人の腸内酵素は特別だから、ビールとポテトチップスで80歳までOK
Borough Market, London |
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