某新聞ロンドン特派員のKさんに、ある有名なパブに連れて行ってもらった。
歴史の古いパブの中は薄暗く、入り口ドアもどっしりと重厚で、ちょっと一人では入りにくい。でも最初にカウンターで注文する前払い方式で、一度経験すれば気軽に利用できそうだ。
ランチタイムはジュースやコーヒーのドリンクバーまであり、ファミレスのような使い方ができる。
平日の昼からビールのジョッキを傾ける若い男女グループもいれば、ベビーカーごと入店するママもいる。店内はいたってカジュアルだった。
このパブでKさんが注文したのが、カツカレー。
「日本のカツカレーは、今やイギリス人の国民食です!」という。
確かに、パブのメニューの目立つところに「Katsu Curry」が載っている。
パリの街角には、中国系や東南アジア系のオーナーが経営する寿司屋や日本食レストランが至る所にあった。
ここロンドンでも「WASABI」「WAGAMAMA」「ITSU」といった不思議な名前の日本料理レストランがチェーン展開していて、そこらじゅうにある。
イギリス人にとって、日本食は「ヘルシーだから」人気があるのだという。カツカレーやラーメンのどこがヘルシーなの?という気もするが、フィッシュ&チップスに比べれば「相対的にヘルシー」なのだろう。
Kさんによると、イギリス北部に行くと、出てくる食べものがほぼ全て揚げ物。スコットランド人はスニッカーズまで揚げて食べるそうだ。
…本当か???
そのKさん、「ITSUのギョーザ乗せうどんは意外にいけます」という。
よくそんなもん注文するよなぁ。
ちなみに、イギリスのカツカレーは99%チキンカツだ。
ロンドン市民の4割が外国生まれで、今やイギリス首相もロンドン市長もインド系。イスラム教徒も多いから、鶏肉がいちばん好まれるのだろう。
そういうイギリス人が日本に来て「本場のカツカレー」を食べようとすると、その99%が豚肉と知って仰天することになる。
ある「日本料理レストラン」で、衝撃的なカツカレーを見てしまった。
お皿に草履みたいに大きなカツを敷き、ちょこんと白いご飯を乗せて、その上からカレーがかかっている。
詳細は添付写真をご覧ください。
私は食べてません。
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