2024年3月7日

イギリスのカツカレー

 

某新聞ロンドン特派員のKさんに、ある有名なパブに連れて行ってもらった。

歴史の古いパブの中は薄暗く、入り口ドアもどっしりと重厚で、ちょっと一人では入りにくい。でも最初にカウンターで注文する前払い方式で、一度経験すれば気軽に利用できそうだ。

ランチタイムはジュースやコーヒーのドリンクバーまであり、ファミレスのような使い方ができる。

平日の昼からビールのジョッキを傾ける若い男女グループもいれば、ベビーカーごと入店するママもいる。店内はいたってカジュアルだった。

 

このパブでKさんが注文したのが、カツカレー。

「日本のカツカレーは、今やイギリス人の国民食です!」という。

確かに、パブのメニューの目立つところに「Katsu Curry」が載っている。

パリの街角には、中国系や東南アジア系のオーナーが経営する寿司屋や日本食レストランが至る所にあった。

ここロンドンでも「WASABI」「WAGAMAMA」「ITSU」といった不思議な名前の日本料理レストランがチェーン展開していて、そこらじゅうにある。

イギリス人にとって、日本食は「ヘルシーだから」人気があるのだという。カツカレーやラーメンのどこがヘルシーなの?という気もするが、フィッシュ&チップスに比べれば「相対的にヘルシー」なのだろう。

Kさんによると、イギリス北部に行くと、出てくる食べものがほぼ全て揚げ物。スコットランド人はスニッカーズまで揚げて食べるそうだ。

…本当か???

そのKさん、「ITSUのギョーザ乗せうどんは意外にいけます」という。

よくそんなもん注文するよなぁ。

 

ちなみに、イギリスのカツカレーは99%チキンカツだ。

ロンドン市民の4割が外国生まれで、今やイギリス首相もロンドン市長もインド系。イスラム教徒も多いから、鶏肉がいちばん好まれるのだろう。

そういうイギリス人が日本に来て「本場のカツカレー」を食べようとすると、その99%が豚肉と知って仰天することになる。

 

ある「日本料理レストラン」で、衝撃的なカツカレーを見てしまった。

お皿に草履みたいに大きなカツを敷き、ちょこんと白いご飯を乗せて、その上からカレーがかかっている。

詳細は添付写真をご覧ください。

私は食べてません。



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