2024年3月15日

クイーンズ・イングリッシュからの逃亡

 

ホームステイ先のハリス夫妻の会話はてんで聞き取れないし、ロンドンの物価は高すぎる。このままでは、早晩干上がってしまう。

そこで、あっさり方向転換。セブ島の英会話学校に通うことにした。

オンライン英会話の先生はみなフィリピン人だったが、とても優しかった。向こうの物価も財布に優しそうだ。そして何より、寒くない。

トロピカル・ビーチが私を待っている!

英語学習を「旅先で会うインド人と口喧嘩して勝つ」という壮大かつ無意味な動機でやっている限り、どんな場に身を置いてもムダな気がするが…

悪あがきは続く。

 

プロ家庭教師として2500人以上の子どもを難関中学に合格させた西村則康氏が、「大人にも役立つ能力開発の大前提」を説明している。

以下に日経ビジネス電子版の記事を要約します。自戒を込めて…

・タワーマンションに住む家庭は収入が高く、教育にも費用がかけられるから、子どもの学力の平均値は高い。ただ「こいつはすごいな」と思うほど優秀な子がタワマンにはいない

・すぐ外に出て何かに触るということができないし、風のそよぎも感じられない、音も聞こえない。五感への刺激が圧倒的に少ないために、身体感覚が自然に鍛えられるべき時期に十分鍛えられないのが大きい

・この小さい頃の身体感覚が、物事をはっきり理解する感覚や、学習へのモチベーション、行動力にも深く結びついてくる

・言葉にしろ数字にしろ、何らかの過去の自分の経験とつながっている。そういう経験を身体感覚として蓄えている子といない子では、理解の度合いが違う

・入ってきた知識が過去の記憶とつながるか、全くつながらないで離れ小島状態で置き去りにされてしまうかの差

・「断捨離」も子供の発達にはよくない。捨ててさっぱりする大人にとってはいいが、子供には刺激がなさすぎる。本棚からあふれた本や道具箱からあふれたものなど、子供は過剰なものに反応する

・今は努力するのはダサいという風潮になっていて、努力できない子が多い。でも人間の本来の性質としては新しいことが分かると楽しいし、できることが1つ増えるのは快感。これはずっと変わらない

・会議の席で、ものすごく論理的で筋道だった話をする大人がいるが、得てして「それはうまくいかない」など否定的な意見を説得力満点で述べる。だがそれでは社会生活が止まってしまう。目標に向けた話ができなくてはならない

・「こうありたい」というゴールのところから、ではそのために何ができればいいか、というふうに戻ってこられる思考が必要

・目標を設定し、意欲を持って行動し、到達するというプロセスの連続が、社会を生き抜く力そのものにつながる

Cebu Philippines, 2024


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