2021年1月2日

アドラー心理学

人生の選択を、他人のせいにしてはいけない。あなたは自分の人生を、自分の責任だけで選択しなくてはいけない____

東京で通っていたカウンセリングの先生にも勧められた、アドラー心理学。実生活にそのまま生かすのは大変だが、その考え方を知るだけで、物事をより俯瞰的に見ることができるようになった気がする。

(以下は哲学者でアドラー心理学研究の第一人者の岸見一郎と、ユーグレナ・出雲充社長が日経ビジネス電子版で対談した、その個人的備忘録です)

 

「課題の分離」

・子どもが勉強しないのは子どもの課題。親が口出しすべきではない

・勉強しなくて成績が悪ければ、行きたい大学があっても入れない。その結末は、子どもが自分で引き受けるしかない

・だから、子どもが勉強しないと相談に来た親には「それは子どもの課題であって、親のあなたの課題ではない」と言っている。子どもの課題に親が口を出すと、必ずトラブルになる

・これまで親に「勉強しなさい」と言われて勉強してきた子どもは、親が突然、何も言わなくなったら、勉強しなくなる。それで成績が下がり、いよいよこれではダメだと思い至って、子どもが自分の意思で勉強を始めたのなら、それが自立するということ。そうなるまで、親は手出し、口出ししてはいけない

・親に「子どもの課題については、一切口出ししないで」と言うと、親は「でも」と言う。もし何か言うとすれば、誰の課題であるかをきちんと分けた上で「事態はあなたが思っているほど、楽観できる状況だとは思わないけれど、またいつでも相談に乗るので、必要なときは言ってくださいね」という

・一生懸命に勉強して、いい学校、いい会社に入っても、幸せになれるとは限らない。だから、子どもが自分の意思で、親の理想とは違う人生を歩むことになっても、それを見守ろうという勇気を持ってほしい

 

「見せかけの因果律」~引きこもるために絶望する人たち

・「両親から虐待を受けたから、部屋に引きこもり、出られなくなった」といったロジックはまやかし。人の『現在』が『過去』の出来事によって規定されるなら、両親から虐待を受けて育った人は、すべてが引きこもりになっていないとつじつまが合わない

・「不安だから、外に出られない」のではない。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」

・東日本大震災の後、被災地のパチンコ店に入り浸った人たちは、被災したから意欲を失い、前に進めずにいるのではない。前に進みたくないから、被災して意欲を失ったという「因果律」をつくり出している。それはあたかも、引きこもるために絶望を生み出すようなもの(厳しい言い方になるが…)




  

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