50代と60代の男2人、手に手を取り合い「おてらの和尚さん」を歌う。
せっせっせのよいよいよい・・・めがでてふくらんで・・・はながさいたら
童心に帰って楽しかった!と言いたいが、大汗をかいた。
先日参加した「ファミリー・サポート研修」。子どもの遊ばせ方の講義で、「座ってないで実際にやってみましょう」と講師に言われ、このおぞましい光景をお見せしてしまった。
研修が平日朝に行われたせいもあり、25人中23人が女性。講師陣も、幼稚園教諭や保育士さん、栄養士さんら女性ばかり。女性に囲まれるのはうれしいが、アウェイ気分もたっぷり味わった。
3日間の研修を終えると「支援会員」の資格を得る。市内のお母さんと顔合わせした上で、子どもの預かりや、学校・保育園・習い事などへの送り迎えなどを手伝うことができる。
研修会場は、若いママでいっぱい。生後数か月の子どもを託児に預けてきた人や、3人の子どもを学校や保育園に送り届けてきた人。臨月の妊婦もいる。
自己紹介では、育児に忙しい中、空いた時間で少しでも人の役に立ちたい、と話す人が多かった。お互い苦労を知るからこそ、しんどいのに集まってくるのだ。
「保活」という言葉が象徴するように、核家族化と夫婦共働き世帯の増加に、地域の子育て支援がまったく追い付いていない。善意による相互扶助が、辛うじてセーフティネットの役割を果たしている。
「なんだかんだ言っても子育ては楽しい」という設問に、ほとんどのママが手を上げたので、少し救われた。
保健師さんによる「新生児の沐浴」の授業では、赤ちゃんの人形を抱いた。頭の大きさや重さ、グラグラと首が座らないところなど、本物そっくり。私には勉強になったが、周りは子育て真っ最中のママたち。時間のムダだろう。
現役の保育士さんからは、子どもの遊ばせ方を年齢別に教わった。彼女がきれいな声で歌ってくれたわらべ歌に、思わずうっとり。保育士は子どもを熟知し、熟練の技術を持ったプロフェッショナルだ。
休み時間に、東京から越してきたママと話した。東京では一人っ子が目立ったが、こちらは3人きょうだいもざらにいる、と驚いていた。まだ子育てしやすい環境だということか。
この研修を受けるに当たり、私は担当者から「できれば夫婦で受講して下さい」と言われた。
いろいろ事件も起きていて、男が警戒されるのはわかる。でも私が知る限り、お母さんたちの子育てはもう限界。ジェンダーに構っている余裕などないはずだ。
外国では、男が子育てをサポートするのは当たり前。
そもそも世の半分は男なのだ。使わなきゃ損でしょう。
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