2022年5月27日

「日本はいずれ存在しなくなる」

 3年ぶりに海外に出て、出入国時の度重なるPCR検査や、帰国後の隔離生活にウンザリ。外国に行くのは、まだまだ時期尚早なようだ。

これから当分、信州で静かに暮らします。

 それにしてもこのキビシイ規制、本当に必要なの?

 ちょうど日経ビジネス電子版が「検証・出口戦略なき日本のコロナ対策」という特集を組んだので、その要点を紹介します。やっぱり日本はやり過ぎだ。

・4月半ば、米ロサンゼルスで行われたきゃりーぱみゅぱみゅのライブ会場では、観客はノーマスクで大歓声を送った。5月に東京で行われたきゃりーのライブはマスク着用で、「声を出しての鑑賞はご遠慮いただきます」

米国ではすべての州でマスク着用義務を撤廃。英国は米国に先んじて1月からマスク着用義務をやめた。学校でのマスク着用もない

英国航空やアメリカン航空など航空各社も、機内でのマスク不要を次々と打ち出した

・世界保健機関(WHO)は2月に指針を公表し、せきやくしゃみといった症状がない人が学校や駅など公共の場でマスクを着用する必要はない、との見解を示した

・最も不条理を味わっているのは、日本の子どもたち。飲食店で大人たちが談笑しながら食事やお酒を楽しむ一方で、大半の小中高校では昼食時に「黙食」を強いられている。正面を向き、会話も許されない

・世界とかけ離れているのは、出入国時の水際対策も同じ。英国はワクチン未接種でも検査なしで入国を認めているほか、スウェーデンはすべての国からの入国者を受け入れている。シンガポールも観光客の入国規制はほぼなくした

・日本政府は水際規制を段階的に緩和し、入国者の制限を2万人に引き上げたが、まだコロナ前の14%にすぎない。日本国内で感染が広がる状況で、外国人だけを拒んで“半鎖国”を続けることの科学的根拠は乏しい

WHOも、渡航制限は「効果的ではない」として日本に緩和を促している

岸田文雄首相はダブルスタンダード。バチカン訪問中にローマ教皇と会談した時はノーマスク。帰国した日本では記者会見などを除き常にマスクを着用し、「日本の空気だけコロナがいるんですかね?」と批判の声

・行動制限にどれだけ効果があったのかも疑問。「第6波」でまん延防止措置を出した大阪府に対し、隣の奈良県は出さなかったが、人口10万人当たりの新規感染者は大阪府の方が多かった

・21年の国内の出生数は842897人と過去最少を記録。極端に非接触が叫ばれた結果、恋愛・結婚の機会は減り、人口減に拍車をかけている 

・「出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう」(米テスラCEOイーロン・マスク氏)

Narita Airport Japan, April 2022



2022年5月21日

初体験! 監視付き軟禁生活

 

フィリピンからの帰国者は、3日間の隔離が必要」___日本国外務省

 羽田空港や成田空港に到着すると、有無を言わさず都内2か所のアパホテルに収容されて、朝昼晩、弁当が部屋に届けられるという。

 パンデミックが終わってしまえば、これは得難い貴重な体験になる。内心、楽しみだった。たったの3日だし、何といってもタダだし。

 ところが、帰国前に再び外務省HPを見たら、条件が変わっていた。

「フィリピンからの帰国者は、入国72時間前及び入国時のPCR検査が必須。2回とも陰性かつ、ワクチン3回接種済みの人は隔離なし。ワクチン接種2回以下の人は、自費による1週間の自主隔離が必要」

 出発までに3回目の接種券が届かなかった私は、1週間の隔離が必要らしい。ただし、隔離場所は自宅でもいいという。

帰国4日めに人と会う約束があったので、慌ててフライトを前倒しした。

 搭乗72時間前になり、日本大使館が指定するマニラ市内の医療機関へ行ってPCR検査を受けた。結果が出るまでが、心臓に悪い。万が一陽性反応が出れば、帰国できなくなる上に、マニラの病院に収容されてしまう。

 翌朝、恐る恐る医療機関のサイトで検査結果を照会する。

陰性だった。

 難解な外務省HPをさらに読み込むと、帰国前にスマホに専用アプリをインストールせよとある。入国時の検疫手続きや、隔離中のGPSによる現在位置把握に必要なのだそうだ。

 そしてスマホを持っていない人は、自費でレンタルするようにだと。

 スマホは、あれば便利だと思う人が、自分の意志で持つものだったはず。いつの間にか、国家が所持を強制する世の中になっている。

 マニラを発ち、4時間のフライトで着いた夜の羽田空港で、再びPCR検査を受けた。帰国する日本人、入国する外国人問わず、全員に検査が義務付けられている。他の到着便と重なって、無罪放免まで1時間半かかった。

そして、自宅で7日間の軟禁生活に突入。極力外出を控え、四六時中スマホを握りしめて、アプリが鳴ったらすかさず現在位置を報告する。

さらに厚労省が作ったAIが、ランダムな時間に電話をかけてくる。そのたびに、人工音声の指示に従ってマスクを外し、背景を入れた30秒間の自撮り動画を送信して、自宅にいることを証明しなければならない。

違反者は、氏名が公表されるそうだ。

 新規感染者が1日200人足らずの安全なフィリピンから、いまだ毎日4万人の感染者を出す日本に帰って来た自国民に対して、この仕打ちはいったい何なんだ。

韓国では性犯罪の前科者に、強制的にGPS発信機を装着するというが…

このニッポンという国も、実はかなり怖い。



2022年5月13日

マニラ点描

 

 スペイン統治時代の面影が残る、マニラの旧市街に泊まった。

 なぜか甘いソーセージ、目玉焼きとご飯の朝食を食べていると、従業員がタガログ語のヒットソングを流して、一緒に歌い始めた。外に出れば、城壁に囲まれた石畳の小道を、イヌ、ネコ、ニワトリが駆け回って賑やか。

 ランチに入ったレストランでは、客と従業員が楽しそうに話し込んでいる。私のオンライン英会話の先生は、本業がスターバックスの店員だが、

「フィリピンのスタバ店員はね、ラテアートの腕前より、いかに客の話を終わらせて行列をさばくかが大事なんだよ」

と、苦笑いしていた。

 そしてフィリピン料理には、しこたま砂糖が入っている。マクドナルドでさえ、味付けが甘い。

結果、太った人がとても多い。

フィリピン人に限らず世界的に、ヒトが大型化している気がする。成田発マニラ行の機内では、白人黒人東南アジア系、色々な人と乗り合わせたが、

「えー、この人たちと飛行機代が同じ? ちょっとは割引してよ!」

と本気で思った。

 アメリカ人の平均体重は、女性74キロ、男性90キロだという。中国やインド、東南アジアの人も、よく肥えている。いま体重を気にしてダイエット中の日本女性の9割は、世界標準と比べたら、むしろ「やせ」に属するのでは?

和食は偉大なり。

 日が暮れると、マニラはあちこち歌舞伎町になる。暗闇から「クスリいらない?」と声を掛けられる。麻薬犯の射殺も辞さないドゥテルテ政権の取り締まりで、治安は良くなったらしいが、夜のひとり歩きは怖い。

 

 仕事でフィリピン出張していた頃、マニラ支局で一緒に働いたジョリバートさんと、15年ぶりに再会した。彼も私も、その後会社を離れたが、お互いフェイスブックに実名アカウントがあったので、無事に会えた。

「その後、孫が6人できたよ。息子が愉快な奴でね、最初のガールフレンドとの間に子ども2人作って、ろくに面倒見ないもんだから、わが家で預かってるんだ。彼が結婚したのは3人めの彼女。ミレニアル世代は自由だね」

「息子はエアライン関係の会社で働いてたんだけど、コロナ禍で倒産しちゃった。娘の勤め先もアメリカの旅行会社だったから、コロナで仕事がなくなって、家でブラブラしてるよ」

 フェイスブックには、楽しそうに食事をするジョリバート一族の写真が。

 この国の人にかかると失業さえ、さほど大事じゃないみたい。



2022年5月7日

南国のホテルにて

 マニラのセブンイレブンは、「人力自動ドア」だ。

 どこからともなく路上生活者が現れて、手でドアを開けてくれる。

 いつも硬貨の見分けがつかず、1杯のコーヒーに100ペソ札を出すから、すぐ小銭が溜まる。ポケットが重くなった頃合いで、全部「自動ドアおじさん」にあげた。

「サンキュー、サー!」

 マニラ湾沿いをジョギングしていると、高層ビルの廃墟が目立つ。倒産したホテルだろうか、まるで鬼怒川温泉だ。要塞のようなアメリカ大使館前には、移住ビザを求める人たちが、早朝から行列を作っている。

キョロキョロしながら走っていたら、路上に野良犬のウンコとホームレスの足を発見。心肺機能だけでなく、反射神経とジャンプ力も試される。

滞在中2~3泊ずつ、マニラ市内のホテルや家具付アパートを泊まり歩いた。何かしら、必ず備品が壊れていた。

一番困ったのが、セーフティボックスのトラブル。街はスリやひったくりが多く、金目のものを持ち歩けない。セーフティボックスが使えないと、一歩も部屋から出られないことになる。

フロントに電話すると、愛想よく「すぐ係の者を行かせます」と言うのだが、一度で来た試しがない。再度催促して、やっと清掃係が来て、古い乾電池を取り出して行ったまま、戻ってこない。

さては電池を買いに走ったか?

再再度電話して、やっと新しい電池に交換するも、やはり作動せず。今度はメカニックを呼んで、重いセーフティボックスを取り外し、丸ごと交換した。

キッチン付アパートに宿を取り、コーヒーを沸かそうとしたら、電熱式コンロが熱くならない。フロントに何度も電話して、やっとスタッフが来た。シンクの下の配線を、何やらゴソゴソいじっている。

別のアパートでは冷蔵庫が冷えない。フロントに何度も電話して、やっとスタッフが来たと思ったら、したり顔で「ブレーカーが入ってないからだよ」。

ブレーカーぐらい最初から入れといてよ!

WiFiのパスワードを尋ねた時は、「すぐ紙に書いてお持ちします」と言ったきり、音沙汰なし。フロントに降りていくと、同じスタッフが真顔で言った。

「何かご用ですか?」

先週のホテルは、エアコンの室外機が、あり得ないほどの爆音を立てた。とても眠れたもんじゃない。フロントに電話すると、「ご不便をお詫びします。すぐ別の部屋をご用意します」と言ったきり、音沙汰なし。

再度電話すると「直ちに伺います」

荷造りをして待っていたら、部屋の電話が鳴った。

「こちらフロントです。で、お客様の問題は何でしたっけ?」

…ダメだこりゃ。 

 いつも返事はすばらしいんですけどね。



2022年4月29日

財布がいらないタクシー

 

 マニラの朝。いつものように、ライドシェアのアプリで車を呼ぶ。

 今日のドライバーは、5つ星(最高)評価のクリスピンさん。フィリピン中央銀行までの3.9キロを所要14分、料金164ペソ(400円)。運転者名や各種データはアプリに記録され、走行経路もGPSでスマホの地図に表示される。

 銀行に着いて500ペソ札を差し出すと、お釣りないんだよね、とクリスピンさん。地元の乗客は、たいていキャッシュレス決済なのだ。ポケットの小銭をかき集めてみたが、10ペソ足りない。

「それでOK。それより胸ポケットのお金に気をつけて。スリに狙われるよ」。

 東南アジアでタクシーに乗って、ぼられた事はたくさんあるが、料金をまけてもらったのは初めてだ。

フィリピンやタイ、インドネシアのタクシーは、メーターがあっても使わず、まず料金交渉で吹っ掛けてくる。たとえメーターを倒して走っても、油断すると遠回りされる。土地勘のない旅行者は、いいカモだ。

ベトナムでタクシーに乗った時、率先してメーターを倒したので感心していたら、そのメーターの数字が、目にもとまらぬ勢いで回り始めた。赤信号で止まった隙に車を降りて、力いっぱいドアを閉めた。

メーターに細工がしてあるタクシーは、タイにもいる。

だからスマホを数回タップするだけで車が来て、決められた料金、最短距離で目的地に行ってくれるライドシェアの登場は、私にとっては革命的。

旅行初日、マニラ到着が深夜になった。空港からホテルへ向かう途中は街路灯のない真っ暗な道だったが、運転者の名前や車のナンバー、走行経路がすべてスマホに表示されるので、安心して乗っていられた。

この前のイースター休暇中、静まり返ったマニラ市内でライドシェアの車が見つからず、流しのタクシーを拾ったことがあった。

昔取った杵柄?で、乗り込む前に助手席のドアを開け、行き先を告げる。案の定、ドライバーは首をタテに振る代わりに「いくら払う?」と来た。

ライドシェアで移動した時に、だいたい運賃相場は掴んでいる。相場の2割増しで、めでたく交渉成立。料金交渉制のいいところは、一度話がつけば遠回りされる心配もなく、たとえ渋滞しても金額が変わらないことだ。

運転者に現金の持ち合わせがなかったことを教訓に、配車アプリにクレジットカードを登録した。すると財布がいらなくなったと同時に、乗り込んでから降りるまで、ひと言も話す必要がなくなった。

行き先は運転者のスマホに表示されるし、運賃はアプリが自動的に決済してくれる。

ライドシェア運営会社も、コロナ感染防止のため、乗客に「Conversation free ride」を勧めている。

悪徳タクシーと丁々発止のバトルを繰り広げた時代は、今いずこ。

ちょっぴり寂しかったりして…



2022年4月22日

フィリピン・ペソは使い切れ!

 

マニラで英会話を習う企みはぽしゃったが、今回の渡航にはもうひとつ、大事なミッションがある。

話は遡って10数年前、東京で働く友人ヨーコさんが米ドル経済圏に出張した。大きな案件だったので、同じ会社のマニラ駐在員も動員されて来ていた。ところが彼のフィリピン・ペソを、現地の銀行が両替してくれない。

信用のない通貨の悲しさよ…

同じ会社のよしみで、ヨーコさんは自分の米ドルを、困り果てている彼のフィリピン・ペソと両替してあげた。そして仕事を済ませたヨーコさんは、ペソ札を持ったまま帰国した。

時は流れて、誰も気づかない間に、フィリピンが新紙幣を発行した。

そして今はもう、旧紙幣から新紙幣への交換ができないというのだ。

おおらかなヨーコさんは、完全にあきらめムード。でもその札束、今のレートで20万円分あるという。

に、にじゅうまん… 

それが、ただの紙切れに?

勝手に義憤に駆られて、そのフィリピン・ペソを預かって、単身マニラに乗り込んだというわけ。

オンライン英会話のフィリピン人の先生に、厚さ1センチの旧1000ペソ紙幣の束を見せて相談すると、

「それなら Bangko Sentral ng Pilipinas に行ってみれば? 何年か前に、私はそこで新札に替えてもらえたよ」

 Bangko Sentral ng Pilipinas は、フィリピン中央銀行のこと。わが国でいうところの、政府日銀だ。ほのかな希望を持って、マニラ湾沿いのロハス大通りにある、フィリピン中銀に向かった。

 なかなか立派な建物だ。でも…入り口がない。

 通用口みたいなところから、IDカードをぶら下げた人が出入りしている。そこから入ろうとして、守衛に制止された。

 状況でいえば、東京・日本橋の日銀本店に、ジーンズにバックパックの外国人旅行者が、入れてくれと頼んでいる構図。

 私の行く手を遮る若い守衛さんに、かくかくしかじか、訳を話す。「はるばる日本から」などと話を盛った効果もあり、険しかった彼の瞳が、どんどん同情的になっていく。

「残念ながら新紙幣への交換は、3年前に終わってしまったんだ。でも、あなたみたいな要望がたくさん来ているから、また交換を受け付ける日が来るかも」

 話の途中で、田舎の純朴さをにじませたおじさんが、バイクでやってきた。守衛さんと長い間、フィリピン語でやりとりをして、残念そうに去っていく。

「もしかして…今の人も?」

「そうです。大勢で要望を出し続ければ、もしかしたら、もしかするかも」

 フィリピン中銀のHPに、メールアドレスが載っている。さっそく事情を書き送ると、かな~り経ってから、取りつく島もない返事が来た。

Dear Mr. Miyasaka, The BSP no longer accepts the old, demonetized banknotes as the deadline for exchanging them was on 29 December 2017. Thank you.

 こういう場合、わが政府日銀はどうするだろう。調べてみると、これまでに発行された日本銀行券は、50年前のものでも100年前のものでも、無条件で交換に応じるということだ。

 これこそ、中央銀行のあるべき姿じゃないですか、フィリピンさん!

 ちなみにこの旧1000ペソ紙幣、額面の6掛けほどでメルカリに出品されている。外国通貨のコレクターに、1枚ぐらい買ってもらえるかも。

 そしてそして! フィリピン中銀は来年、矢継ぎ早に次の1000ペソ紙幣を出す。現行紙幣に偽札が目立ってきたからだそうだ。

新・新1000ペソ紙幣は、偽造防止に有効とされるプラスチック製。

一方日本のお札には、原材料にフィリピン産のマニラ麻が使われている。

Makati, Metro Manila  April 2022


2022年4月16日

ビーチ遥かなり

 

 マニラ市内を走る電車には、2両ごとに警備員が乗務している。

彼らは熱心に車内を巡回して、犯罪ならぬ「鼻マスク」摘発に精を出す。マスクがずれている人を見つけると、身振り手振りで改善を促している。

たまに鼻が出ている人はいても、乗客は全員がマスクを着用。顔全体を透明なアクリル板で覆っている人までいる。そして、根はおしゃべりな彼らが、黙食ならぬ「黙乗り」を励行するから、車内はとても静かだ。

 ここ数日のコロナ感染者数、イギリス1日6万人、ベトナム5万4千人、日本4万8千人などに対して、フィリピンは200人台。とっくにコロナ前の生活様式に戻っているのかと思ったら、いまだ厳戒態勢だった。

 ちょっとお茶しようと名門ペニンシュラ・ホテルに行くと、「ワクチン接種証明のない人は入れません」。ショッピングモール内のCoCo壱番屋でさえ、同じ理由で止められた。日本政府発行のワクチン接種証明が手放せない。

 そして…

 実はフィリピン滞在の隠れた目的が、対面で英会話を習うことなのだが、なんと! ほぼ全ての英語学校がコロナ休校したままだった。

 感染状況も落ち着いたし、もう来ちゃいましたから!と明るく頼めば入れてくれると甘く考えていた。ところがどの学校も、つれない返事。いま生徒を受け入れたら、教育省、保健省あたりから処分されるのか?? 

対面授業の再開は「早くて夏ごろ」という。

 そもそも、フィリピン全土の小中高校そして大学も、もう2年も休校したままという。どうりで朝夕の通学時間帯に、子どもの姿を見かけないと思った。

 そんなこんなで毎日ホテルに籠って、オンライン授業に勤しむことになった。画面の向こうの先生たちは、とっくに田舎に帰っている。マニラの蒸し暑さや通勤地獄から解放されて、みな晴れ晴れした表情だ。

 オーマイ…

 ミートソース。

 来るのが早すぎた。

オンライン授業しか受けられないのなら、どこにいたって同じこと。ちょうど、フィリピン人が一番大切にするイースターの連休が近い。

「ビーチに行くならどこがお勧めですか?」と先生に尋ねると、

「んー、セブ島かボラカイかエルニドか。でも私の島は、今年もイースターのミサがオンライン。まだ教会に集まれないんだよ。コロナ感染のアラートレベルが地域ごとに違うから、あなたの行き先によっては入域許可が必要かもね」

 えーっと。

つまりこのまま、暑いマニラにいろってか?

そして悪いことに、オンライン授業の生命線Wi-Fiが、どの宿も不安定。

マニラの新宿副都心からマニラ銀座、そしてマニラの葛飾柴又へ、まともなネット環境を求めて、今日もさ迷ってます。




私はカモシカ

  ・もし、自分を動物に例えるとしたら? A 子「リス」  B 子「カモシカ」  C 子「飛べない鳥」  D 子「ウサギ」  E 子「フクロウ」 ・あなたが人生の最後に食べたいのは? A 子「オムライス」  B 子「あん肝」  C 子「寿司」  D 子「オムライス」 ...