大学院の同級生M子さんが、AIカウンセリングを研究している。
先行研究では、人間のカウンセラーに比べてAIカウンセラーの方がより「共感」してくれるという、驚くべき結果が出ているらしい。
心理職を目指す、ぼくらの立場ないじゃん!
そういう自分も、ふと気がつけば、AIに相談していたりする。
誰にも知られずに恥ずかしい相談ができるし、何しろタダだし!
AIが得意とする分野がある一方で、人間にしか担えない役割とは何か。経営学者の楠木建氏と独立研究者の山口周氏が語り合っている。
どうやらAIは、結婚相手選びはあまり得意じゃなさそう。
日経ビジネス電子版から、一部を紹介します。
・スピーチの内容やブログのドラフトなどを生成AIに作らせると、構成の提案、文章の草稿、表現の改善、図表の生成などは得意
・ただ、「分析」はある程度できるが「統合」は苦手。「分析」と「統合」は、英語では「分析=アナリシス」と「統合=シンセシス」で「対の関係」
・つまり、頭の使い方としては真逆。「新聞で読んだこと」「会食で聞いた話」「街を歩いて気づいたこと」という3つの異なる情報を統合して、そこから言えそうなことを考える、というのはまだまだ苦手……というより、そもそもできない。本質的な問題の創出には、人間の価値観や直観が不可欠
・『婚活したらすごかった』(石神賢介著/新潮新書)という本を読むと、マッチングや婚活パーティーといった人工的に設計されたシステムには、極端なメリットとデメリットが併存していることがよく分かる
・偶然の出会いと比べて知り合う相手が飛躍的に増える一方で、「相性」という全人格的にして極端に総合的な問題を、年齢や趣味や容姿や収入や住所などの要素に分解してしまう
・そうすると、相手が不動産のような「物件」にしか見えなくなってくる。ここにマッチングシステムに不可避の問題がある
・婚活サイトにプロフィールを提出する→各人のプロフィールに異性からの申し込み状況が示される→自分の価値が定量化された気になる
・相手によって好みがまちまちだというのが、そもそも「マッチング」の本質。1次元上で測定できる「優劣」などないのだが、年収や容姿ばかりが前面に出て、他が捨象されてしまう
・情報量が多いほど、実は情報が伝わらないというパラドックス
・結婚は、現実生活の現実的意思決定。現実的であることは悪くないし、むしろ現実的であるべきだが、問題は現実的になりすぎるところ
・この辺りは、民主主義が機能しすぎるとポピュリズムになるという成り行きと近似している
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