心理系大学院、夏の集中講義・第2幕のお題は「精神医学」。
日本のとある地方都市で働く精神科医A先生に、オンラインで3日間、みっちり教わった。
講義の合間に聞いた、現役の精神科医ならではのエピソードが秀逸だったので、いくつか紹介します。
「3・11」が起きた時、A先生は東北地方で働いていた。
運命の日の午後は、「まるで息をするように、口を開けば『死にたい、死にたい』と言う」20代の女性患者B子さんと、面接室で向き合っていた。
突然、グラッと大きな揺れが、2人を襲う。
とっさにB子さんの上に覆いかぶさって、床に突っ伏した。
その時。
「先生……私、死にたくない!」
腹の底から振り絞るような、B子さんの叫びが聞こえてきた。
その日を境に、B子さんの希死念慮は収まっていったという。
ショック療法その2。 ※虫が嫌いな人は閲覧注意です
A先生が、街はずれの精神病院に勤務していた時のこと。
自殺企図を繰り返す中学生C子さんを、両親と相談の上で入院させた。
C子さんは入院後も、ショルダーバッグの取っ手で首を吊ろうとしたり、シャーペンの先でリストカットしたり。
医師や看護師の目を盗んで、自殺企図を繰り返す。
やむを得ず、一時的に彼女を拘束器具で、ベッドにくくりつけた。
そして、その日の夜。
病院の周囲は田畑や雑木林が広がり、築ン10年の古びた病棟は、隙間からいろいろな虫が入り込んでくる。
よりにもよって、黒光りした一匹のGが、天井からポトリ…
ベッドで動けないC子さんめがけて、落ちてきた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!」
Gのお陰で、生きる実感が得られたか。
その日を境に、C子さんの自殺企図はピタリと収まったという。
以前、A先生が主治医をしていた別の中3女子は、双極症Ⅰ型(躁うつ病)。
彼女が躁状態の時は、いつも中森明菜「DESIRE」ばりの奇抜な着物姿で、診察室にやってきた(←この描写を聞いたクラスメートの20代女子は、皆ポカンとした顔をしていた)。
A先生の見立てでは、「徹子の部屋」であちこち話題が飛びまくる黒柳徹子さんは「間違いなくADHD」だそうだ。
(精神科医A先生のお勧めTVドラマは、いま話題のTBS系「Tシャツが乾くまで」でした)
※写真と本文は関係ありません
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