都会育ちの小学生が、八ヶ岳の森でテント生活を送るサマーキャンプ。
この夏も、各コース25人が6回に渡って、引いては寄せる波のようにやってきた。
・酷暑の東京から、涼風吹き渡る森に降り立ったリュウヤ(小4)。
とっても嬉しそうに発した第一声が、
「とりあえず、塾の宿題から逃げられた!」
そこですか…
・3班の班長に指名されたカンタロー(小5)が自己紹介で、
「サマーキャンプでいちばん楽しみなのは、おみやげタイムです!」
なんの忖度もなく、宣言した。
確かに、霧ケ峰をハイキングした後、売店でおみやげを買う時間が設けられているのだが…
あなたは…そこですか…
・ハイキングの朝、山頂で食べるおにぎりを子どもに配った。すると、
「塩おにぎりしか食べられないのに、塩おにぎりがない!」
「買ったおにぎりは食べられない!」
という抗議の声が上がった。いずれも女子だ。
買ったおにぎりが食べられない? 添加物が心配なのかな。
「じゃあ今朝のロールパン持っていく?」(スーパーで買ったやつだけど)
「うん、それなら持ってく!」
要するに、ごはん好きの子が多い中で、数少ないパン党なのね。
・下山後のおみやげタイムは、予想以上の盛り上がりを見せた。品物をお小遣いの範囲に収められない子が続出。われわれスタッフがレジ前に陣取って、電卓片手にひとりひとり、合計金額を計算することになった。かなり忙しい。
そこにサクラコ(小1)が、「コアラのマーチ」やポテトチップスなど、どこでも買えるようなお菓子を両手に持って現れた。
「サクラコちゃん、それ自分用でしょ! おみやげっていうのはね、パパやママに買うものなんだよ」
「……」「……」
サクラコ、あくまで無言で押し通す。
その鉄の意志に、降参。
・「パパとママにはおみやげ買うけど、おねえちゃんには絶対に買わない。大っきらいだから」(マナカ・小5)
そういうお年頃なんだね。
そのうち変わるさ。
・おみやげに冷感タオルを選んだのは、コウキ(小1)だ。
「暑い中、キッチンカーで働いてるママにあげるんだ」
…ほっこり。
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