「ドン・キホーテ」が苦手だ。
狭い通路の両側に、ぎっしりと無秩序に積み上げられた商品群。
(一説によると、あの乱雑さは確信犯。「わざと」やってるらしい)
どんどんどん、どんき~♪ 騒々しいBGM。
澱んだ店内の空気。
人混み。
人の多いところが苦手で、いつも寂れたスーパーを選んで最短時間で買い物を済ませる私にとって、ドンキでのショッピング体験は罰ゲームそのものだ。
ところがこの「ドン・キホーテ」、34期連続で増収増益を達成。いまや日本の小売業で売上高第4位だという。
8年前にシンガポールに移住した「ドン・キホーテ」創業者兼最高顧問・安田隆夫氏のインタビューが、日経ビジネス電子版に載っていた。
さすがは高成長企業のトップ、いいこと言うなぁ。
ドンキは好きじゃないけど。
記事の一部を紹介します。
・うちはメイトさん(アルバイトやパート)の意欲とレベルが高い。社員以上に、時給で働いている人たちのほうが一生懸命やっている。それは、最大限の誇りと自己承認(欲求)をかなえられる仕組みができているから
・ドン・キホーテで働くということは、その地域に住む自分の親類縁者、知人がみんな来るということ。うちの場合、メイトさんに直接、仕入れる商品を選んでもらっている。それは社会的承認の集大成
・性善説に基づいて任せてしまえと。1から10まで、とことん丸投げしてみようと。現場への徹底した権限移譲がある
・私自身も死に物狂いで、工夫を凝らして仕事をしてきた。(社員を)同じような環境に置いたら、人間って変わるんじゃないのかなと思ったら、案の定、変わった
・アジアでは「DON DON DONKI」という店舗を増やしている。日本のドン・キホーテとは違う、日本産品に特化したスペシャリティーストアだ
・日本の食は、「第2の自動車産業」になり得るほど期待できる。でも世界の日本食レストランのほとんどが外国人による経営。寿司にしても、ここまで世界的なコンテンツになっているのに、日本企業が活躍し切れていない
・縮む日本人の胃袋にいくら売ろうとしても、たかが知れている。海外で売らない限り何にもならない。だから「DON DON DONKI」を通じて、日本の農畜水産物の輸出を広げていこうと試みている
・特に米を海外に売らないと、日本の里山風景が根底から崩れ去ってしまう
Darumasanga-koronda! in Yatsugatake, 2023 |
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