・・・楽しかったなぁ。
この世にコロナが現れるまでは。
Mystery
shopperってわかる? 私、ファーウェイや石油企業と契約して、覆面調査員やってたんだ。よく遠くの町にも調査に行ったよ。医師の夫が週3日勤務だから、家族と一緒に泊まりがけで。
ホテル代は会社持ちだし、評価レポート書いて送っちゃえば、あとは自由。7歳と5歳の子どもを連れて、ビーチで遊んだりしたよ。
でもコロナで依頼が全滅して、今は専業主婦。名門フィリピン大学で生物学と環境資源管理、2つも学位を取ったこの私が。
午前中は、こうしてオンライン英会話講師のアルバイト。自宅でできる安全な仕事だけど、給料は安いよ、とっても。
いまキッチンで、同居のお母さんがご飯作ってくれてる。このレッスンが終わったら、や~~っと朝ご飯だよ。あぁお腹空いた!
(ミンダナオ島在住・36歳・女性)
フライト・アテンダントやってたぼくの友だちが、コロナで飛べなくなってすぐ、家でケーキを焼いてFacebookで売り始めたんだ。観光産業で働いてた友人は軒並み解雇されたけど、みな新しい商売を始めてるよ。
ぼくはフルタイムのオンライン英会話講師で、つくづくラッキーだったよ。1日16コマのレッスンを20コマに増やしたけど、すぐ予約で埋まるんだ。日本人もコロナで外出を控えて、前より時間があるんだろうね。
ステイホームでできる新しい趣味をと考えて、最近始めたのがガーデニング。裏庭でハーブを植えたり、キュウリを育てたりしてるよ。
でも外出できないストレスで、自分がToxic person 家族にとって迷惑な存在になってる気がして、いまストア哲学の本“Daily Stoic”を読んでるところ。コロナ禍の世界は変えられなくても、自分は変えられるんじゃないかと思ってね。
え? 常夏の国に居ながらストイックになれるのかって?
ハハ、難しいかもね!
(ボホール島在住・36歳・男性)
フィリピン各地で暮らすオンライン英会話の先生は、コロナでも全くへこたれない。少し話すだけで、自分の硬いアタマがどんどん柔らかくなる。
ひとり暮らしでも、数千キロ離れた人と毎日話せる、すばらしいこの世界。
「初月1円キャンペーン」に釣られて再入会したら、最低6か月の継続が付帯条件だった。
がんばらないと。
Odawara Japan, October 2020 |
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