小田原市から松本市へ、人生28度めの引っ越し。
200キロほどの移動だが、引っ越し業者の都合で、荷物搬出から搬入まで中1日空く。2泊3日の旅になった。
「Go To トラベル」を利用し、1泊目に熱海の温泉宿、2泊目は松本のホテルに泊まる。今まで住んでいた部屋のカギを手放してから、新しい部屋のカギを受け取るまでの「家なき子」状態は、何度経験しても気持ちいい。
松本市役所に転入の届出をしに行くと、「博物館パスポート」を手渡された。国宝・松本城や旧開智学校など、市内21の美術館・博物館が、1年間入場無料だという。松本に来たことを歓迎してもらったような、いい気分。
ちなみに松本市の姉妹都市は、ネパール・カトマンズ。何やら縁を感じる。
ある日、一通のハガキを受け取った。日本年金機構からで、このハガキを持って事務所に来てくれと書いてある。年金をもらうには、10年早いはず。
自転車で年金事務所を訪ねると、端末を叩いた職員が、「この夏に奥様を亡くされましたね。あなたには60歳から5年間、遺族年金が支給されます」。
“働き手の夫を亡くした寡婦”が受け取るもの、と思っていた遺族年金が、少額ながら自分にも支給される。申請していないのに、わざわざ呼び出してお金をくれるこの国は素晴らしい。妻からの、思わぬプレゼント。
段ボール箱との格闘に疲れて、森の家に逃げ込んだ翌朝。
雪が舞った。
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