2020年11月21日

外食の風景

東海道の城下町から、信州の城下町へ。

部屋探しと引っ越し本番で、それぞれ23日の旅をした。

 最初に泊まったホテルでは、朝食が「30品目ビュッフェ」から、お仕着せセットメニューに変わっている。新型コロナ感染拡大防止のため、という。

 次のホテルはビュッフェ形式だったが、入り口で体温を測られ、「料理を取るときに使って下さい」と、各自ビニール手袋を手渡された。

 料理や飲み物を取りに行くたび、マスクをして手袋をはめる。

昼時、不動産屋に勧められたラーメン屋へ行くと、歩道に2メートルずつ等間隔に、人が並んで立っている。誰に言われるともなく、若い男女が「ソーシャルディスタンス行列」を作っていた。

 夜、駅ビルのレストラン街は、軒並み店じまいして閑散としている。まだ午後7時半。コロナで営業時間が短縮されていた。

 下戸の私が飲み屋街に繰り出し、イタリア風居酒屋でペスカトーレを注文。見渡すと、コロナ時代の新マナー「食事の時は会話を控えめに」など、皆どこ吹く風。顔を寄せ合い、大きな声で話に花が咲いている。

これが居酒屋の、本来あるべき姿だ。でも「夜の街」「感染拡大」など、最近新聞の見出しで見かける言葉が、ふと頭をよぎった。「Go To イート」の影響か、どの店もよく繁盛していた。

 そして新居も定まり、暮らしは非日常から日常へ。「野菜のみそ汁と雑穀米、豆か魚料理一品」という超ワンパターン100年前の日本人的自炊生活に戻って、ほっと一息・・・




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