この春まで、近所のゆた君(3歳)を、電車で保育園に送った。
園をのぞくと、ゆた君はいつも女の子に囲まれている。保育士さんも全員、優しそうな女性たち。ここはオスマン・トルコの「ハーレム」か。
ゆた君の現状認識はというと、ほぼ100%、電車にしか興味がない。保育園はもう飽きたナ、という顔をしている。
これから1世紀近い彼の人生の、今が絶頂かも知れないのに。
「ゆた君、1日でいいから代わってくれよ~」
半分本気で頼んでいたら、そばにいた保育士さんが笑っていた。
彼が年長になり、ぞうさんバスで通うようになると、ファミリーサポートから次のオファーが来た。
「3か月の赤ちゃんなんですけど・・・」
お母さんが育児ノイローゼ気味で、短時間でいいから預かってほしいと。
今まで赤ちゃんに接した経験は、ほぼない。たしか研修で、おむつの替え方を習ったような・・・でもあれは人形相手だ。
今まで赤ちゃんに接した経験は、ほぼない。たしか研修で、おむつの替え方を習ったような・・・でもあれは人形相手だ。
完全に腰が引けて、断ってしまった。
その数日後。育児ノイローゼで我が子を死なせた女性の、初公判の記事が目に入った。「気がついたら、子どもを床に投げていた」と供述している。
そして、ファミサポの支援を受けようとしたが、完全なワンオペ育児で、打ち合わせの場所にさえたどり着けなかった、と。
やっぱりあの話、引き受けよう。乳児は歩かないから、かえって楽かも。急いでファミサポに連絡すると、その後は先方から電話がない、すでに他の支援を受けているのかも、という話だった。そうであることを祈った。
日経ビジネス電子版に、90歳の現役助産師、坂本フジヱさんのインタビューが載っている。これまでに4000人の赤ちゃんを取り上げ、1人目の赤ちゃんは現在70歳! 長い長い経験に裏打ちされた、確かな言葉が並んでいた。
「ものを言わんから赤ちゃんが何も知らんと思ったら、大間違いや」
「何でもわかる」「抱いたら肩が凝るとか、そんなんも全部」
「そやから本当に、大事にかわいいかわいいと、それだけちゃんとするしかないんや」
「感覚が敏感な0歳児の間に、とにかく徹底して愛情を与えて与えきる。それで育児の50%は終わりです」
「男女雇用機会均等法ができて以降、家庭でも会社でも、女性と男性が同じような役割を果たすべきという考えが当たり前になりました。でも私はこれには断固反対です」
「子供がいたら子供に邪魔されて、自分の人生が面白くないという今の考え、これが一番の大きな問題なんですよ」
「子供がいたら子供に邪魔されて、自分の人生が面白くないという今の考え、これが一番の大きな問題なんですよ」
「子供を産む適齢期は絶対にあるんや」
「この期間に女性が他のことを気にせず、出産や育児に集中できる環境を作らなければいけません」
「この期間に女性が他のことを気にせず、出産や育児に集中できる環境を作らなければいけません」
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