2018年3月3日

LCC版・憧れのハワイ航路


人生で最も縁遠いはずだったハワイ。

思いがけず出張で訪れて、意外にいいところだった。

 そして初めて、自腹でハワイへ。

「ハワイに行ってきます」とは素直に言えず、「ちょっとアメリカの端に行ってきます」と言って出かけた。



 今回最大のミッションは、ノマド生活に備えて銀行口座を作ること。

 Bank of Hawaii First Hawaiian Bank などハワイの銀行はSSN(社会保障番号)がいらない。パスポートだけで口座が持てるのだ。



 飛行機は Scoot の大阪~ホノルル線を利用した。

 セールで買って、ひとり往復2万5千円。

 東京~大阪を新幹線で往復する気軽さで、ハワイに行ける時代になった。

 買ってから、この飛行機に乗るには東京~大阪を往復しなければならないことに気づく。

 それでも安い。

 乗ってみると、就航間もないのに往復ともほぼ満席。でも憧れの?ハワイ行きなのに、機内は静かだ。若い人が多いのだから、もっと明るくはしゃいで欲しかった。

 ジェット気流に逆らう帰路は9時間以上かかる。追加料金を払って、最前列の特等席を取った。体は楽だがそこはLCC、映画も見られなければ食事も出てこない。現代版・憧れのハワイ航路はヒマだ。

 カップ麺を買ってすする。

ハワイといえどもアメリカなので、入国が大変。まず出発前に電子ビザを取らないと門前払いを食う。空港では、機械を相手に指紋と顔写真を取られ、さらに入国管理官にも指紋と顔写真を取られた。それぞれ長蛇の列。

現地ではいつものように、キッチン付のサービスアパートを借りた。海が見えること以外は平凡な1ベッドルームが1泊200ドル。しかも税金20ドルと意味不明な「アメニティ・フィー」30ドルが毎日加算された。駐車場代も1泊30ドルで、最近車上荒らしが出たらしい。

 典型的なツアーで行くハワイは3泊5日か4泊6日。これでは時差ボケも取れないが、なるほどお金持ちでないと長居はできない。

 イケメンで投げやりな若い銀行員を相手に口座を作ったら、やることがなくなった。ワイキキをそぞろ歩く観光客を眺め、アパートに戻っては太平洋に沈む夕陽を眺めて過ごした。




0 件のコメント:

コメントを投稿

人生は経営でできている

  「世界は経営でできている」 岩尾俊兵著 講談社現代新書 「経営」と聞くと、つい企業経営のことばかり思い浮かべてしまう。 だが経営学者である著者の岩尾氏によれば、経営の目標は 「自分と他者を同時に幸せにすること」 そして私たちの日常は、経営の視点で見れば改善でき...