2017年2月2日

南国の美容室


あのピコ太郎が、バンコクにやってくる。

当地の日本人社会は大騒ぎだ…かどうか、わからない。

単独公演でどうやって場を持たせるのか。1分で終わってしまわないか。

気になる。



去年も通った、アパートはす向かいの美容室に行く。ここはクリーニング屋も併設されていて、階上はお色気系マッサージ。よくわからない店だ。

 在住日本人が多いバンコクには、日本男子専門理髪店がある。しかめ面の駐在員がたくさんいて、雰囲気が暗い。

 2年前、日本語で広告を出す別の店に行ってみた。そこは歓楽街のど真ん中にあり、ドアを開ければ美容師全員がミニスカート。

 いろいろあって、今回は近場で済ませる。

 クリーニングの受付にいたおばちゃんが、ハサミ片手にやってくる。たしか去年は、専門の美容師さんがいた。いやな予感がしたが、時すでに遅かった。

 左側頭部、後頭部と切っていくごとに「OK?」「OK?」と確認される。部分的には完璧だ。すべてが終わり、改めて鏡をみた。変な頭だ。

 これを合成の誤謬という。

 おばちゃんの笑顔に送り出され、アパートに帰ると妻が爆笑。

日本に帰るころには、少しはマシな頭になっているだろう。

しばらく誰にも会わないで済むはずが、すぐその翌日、妻の友人(現役CA)と会うことになる。

ああ無情。



 頭が変になる前に、バンコクで2人の友人に会った。高校時代の同期生で、ひとりは単身赴任中、もうひとりは偶然、旅行に来ていた。異国の地で30数年ぶり、感動的な再会となった。

フェイスブックがつないでくれた。

マスコミで働いていた時は、自分の居場所を明かすことを控えていた。退職後、今度はスマホを手放してしまった。晴れて自撮りを載せられるというのに。

FBを覗けば、サラリーマンよりも個人事業主の書き込みが元気だ。しがらみがなくなった私も、どんどん近況を書き込もう。

そうはいっても、露骨に自分を宣伝すれば嫌われる。「どこに行った」「何を食べた」「誰と会った」だけでも、自分の「ハレ」の部分しか見せないことになる。

あれこれ悩みつつ、タイからマレーシアの山奥に移動。数日間にわたり、ネット接続そのものから隔離されてしまった。

物理的に発信できないという状況も、なかなか気持ちよかった



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