あのピコ太郎が、バンコクにやってくる。
当地の日本人社会は大騒ぎだ…かどうか、わからない。
単独公演でどうやって場を持たせるのか。1分で終わってしまわないか。
気になる。
去年も通った、アパートはす向かいの美容室に行く。ここはクリーニング屋も併設されていて、階上はお色気系マッサージ。よくわからない店だ。
在住日本人が多いバンコクには、日本男子専門理髪店がある。しかめ面の駐在員がたくさんいて、雰囲気が暗い。
2年前、日本語で広告を出す別の店に行ってみた。そこは歓楽街のど真ん中にあり、ドアを開ければ美容師全員がミニスカート。
いろいろあって、今回は近場で済ませる。
クリーニングの受付にいたおばちゃんが、ハサミ片手にやってくる。たしか去年は、専門の美容師さんがいた。いやな予感がしたが、時すでに遅かった。
左側頭部、後頭部と切っていくごとに「OK?」「OK?」と確認される。部分的には完璧だ。すべてが終わり、改めて鏡をみた。変な頭だ。
これを合成の誤謬という。
おばちゃんの笑顔に送り出され、アパートに帰ると妻が爆笑。
日本に帰るころには、少しはマシな頭になっているだろう。
しばらく誰にも会わないで済むはずが、すぐその翌日、妻の友人(現役CA)と会うことになる。
ああ無情。
頭が変になる前に、バンコクで2人の友人に会った。高校時代の同期生で、ひとりは単身赴任中、もうひとりは偶然、旅行に来ていた。異国の地で30数年ぶり、感動的な再会となった。
フェイスブックがつないでくれた。
マスコミで働いていた時は、自分の居場所を明かすことを控えていた。退職後、今度はスマホを手放してしまった。晴れて自撮りを載せられるというのに。
FBを覗けば、サラリーマンよりも個人事業主の書き込みが元気だ。しがらみがなくなった私も、どんどん近況を書き込もう。
そうはいっても、露骨に自分を宣伝すれば嫌われる。「どこに行った」「何を食べた」「誰と会った」だけでも、自分の「ハレ」の部分しか見せないことになる。
あれこれ悩みつつ、タイからマレーシアの山奥に移動。数日間にわたり、ネット接続そのものから隔離されてしまった。
0 件のコメント:
コメントを投稿