2017年2月12日

フェイスブックを買う勇気


 モノを買うより、カブを買う方が好きだ。

 気に入ったモノ(やサービス)があると、それを作った会社の株を買う。

 スターバックスが銀座に1号店を開いた頃、「全席禁煙、濃くて苦いコーヒー」が気に入り、さっそく株を買った。当時のスタバは世界展開を急ぐあまり、投資がかさんで赤字体質。株価も大きく下がることがあった。

持っているのが怖くなり、3割上がったところで売ってしまった。

 もし持ち続けていれば、今頃は大金持ちだった。

 グーグルも上場した時に買ったが、その後は乱高下。持っているのが怖くなり、3割上がったところで売ってしまった。

 そのまま持ち続けていたら今頃は・・・

「なんとなく好き」程度で買う株は、持ち続けられない。身銭を切ってみて、よくわかった。

だからフェイスブックが上場したときは、買わなかった。便利そうだが使いこなせない。この会社がどうやって利益を出すのかは、もっとわからない。

FB株はその後、乱高下を繰り返しながら、上場時の数倍に値上がりしている。「よくわからない会社は買わない」方針は、お金持ちにはなれない。



知人が最近、自分が抱えている問題をFBに書いた。

誰にでも悩みはあるが、それを書くのは勇気がいる。ふつうSNSには、当たり障りのないことしか書かない。

そのトピックには「いいね」だけでなく、数多くのコメントが寄せられた。

あえて「弱さの情報公開」をすれば、親身のアドバイスが舞い込む。一緒に考えてくれる人がいれば、それだけでも気持ちが軽くなる。

FBが持つ力と、その使い方を教わった気がした。

FB上で自分の弱さを見せる勇気を持ち、助け合う大切さを知っているのは女性たちだ。私はまだまだ「弱さの情報公開」が苦手。オトコの沽券に関わる、とでも思うのだろうか。

カネも肩書も関係ない本当のつながりを作る。そのためには、沽券に関わっているのは損だ。

「弱さの情報公開」を肝に銘じたい。



「わが子に友だち申請して5年。まだ承認してもらえない」と、別の友は言う。

親に交遊関係を知られたくない。子はそんな気持ちだろうか。

家族のように関係が近いと、かえって使い方が難しいのか。

わからない。

やっぱりFB株は買えない。

0 件のコメント:

コメントを投稿

自然学校で

  このところ、勤務先の自然学校に連日、首都圏の小中学校がやってくる。 先日、ある北関東の私立中の先生から「ウチの生徒、新 NISA の話になると目の色が変わります。実際に株式投資を始めた子もいますよ」という話を聞いた。 中学生から株式投資! 未成年でも証券口座を開けるん...