③ 銘柄の入れ替え
・日本国債インバースETF・・・日本が財政破たんし、国債が暴落すると大儲けできるETF。保険代わりに所有していました。ところが、日本が国家破産しないので、ずるずると値下がりしてしまいました。売却を検討していたところ、発行元のドイツ銀行が償還を決め、勝手に現金化されました。
・原油ETF・・・将来的に化石燃料が枯渇するのは必然と考え、値上がりを予想して保有していました。しかし、シェール革命でその時期が後ずれ。そもそも原油価格自体が、必ずしも実需を反映しないようです。売却しました。
・米国優先出資証券&劣後債ETF・・・組み入れ上位はシティグループやHSBCなど。数年間の観察の結果、安定して年6%前後のインカムゲインが得られ、値動きもハイイールド債より安定しているので、少額を購入しました。
・中国株ETF・・・中国株の価格形成は、当局の介入で歪められています。しかし、「もっと金持ちになりたい」と熱望する14億の市場に参加しないのも、別の意味で大きなリスクといえそうです。
日本人の中国嫌いを反映して、東証の中国株ETFは人気がなく、インデックスとかい離しています。今後は香港市場のETFに乗り換えます。
④
今後の投資方針
昨年のMSCIインデックスを眺めていると、目立って好調だった国はブラジル(+61%)とロシア(+49%)でした。
大統領が失職し、マイナス成長に沈むブラジル。原油安と経済制裁にあえぐロシア。両国の株が急上昇すると、いったい誰が予見できたでしょうか。
これからも、地球全体に網をかけておくしかなさそうです。
ETFとネット証券の組み合わせで、機関投資家や大富豪しかできなかった国際分散投資が、いまや誰でもどこからでも、数千円という少額から始められます。アメリカ発の商品とサービスが、それを可能にしました。
今月20日のトランプ大統領就任に当たり、メディアは疑心暗鬼に満ちています。しかし当ファンドは、誰が大統領であろうと、アメリカが生み出すイノベーションが人の暮らしを豊かにし、貧富の格差を是正していくと期待しています。
当ファンドは、引き続きアメリカと新興国(特に中国、インド、ASEAN諸国)に楽観的で、日本には悲観的。ヨーロッパに対しては中立です。資金の配分も、この見方に準じます。
世界はなぜか、日本円を安全資産と見なしています。その結果、事あるごとに、世界同時株安と円の独歩高がセットでやってきます。そのたびに、当ファンドは激しく揺さぶられます。
でもこれ以上、株や外貨建て資産の比率は減らしません。夢に向かってシートベルトを締め直し、今年もジェットコースターに我が身を委ねようと思います。
今後とも一層のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
※
1年ごとの決算は、いささか近視眼的になりすぎるようです。今後は5年ごと、将来的には25年ごとの決算とさせていただきます。
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