農閑期に入り、やっと畑仕事から解放されたミネちゃん、シゲちゃんと、湖畔のレストランでランチ。
ともに70代女性のふたりとは、病院で働いていた時に看取ったキミちゃん(享年96)を通じて知り合った。
地元の小学校から高校まで、ず~っと一緒だったという大の仲良しだ。
そして今、ふたりとも「新NISA」に興味津々。レストランから森のわが家に場所を移し、メモを片手に根掘り葉掘り、質問攻めに遭った。
う~ん…
年齢的に投資期間が限られた彼女たちに、果たして「全世界株インデックスを使った積み立て投資」なんか勧めていいものか…
「世の中インフレで、お金を銀行に置いておいたら減っていくだけ。少しでも増やして、子どもや孫に残したいの」
あ、3世代に渡って継承するお金か!
それなら、時間はたっぷりあるぞ。
安倍政権が始めて、岸田政権が拡充したこの少額投資非課税制度(NISA)。政府の狙いはたぶん、眠っている国民の預貯金を日本企業に投資してもらおう、ということだったと思う。
でもフタを開けてみれば…
投資先に自由な選択の幅を与えられると、皆こぞって、米国株などの外国株を選んだ。
日々変動する為替リスクを取ってまで。
それだけ、日本に期待していない人が多いのだろう。
日本に投資せず、外国に投資する私たちは、果たして非国民か、売国奴か。
自分で働いて貯めたお金を、インフレに負けず少しでも増やそうと真剣に考えれば、イノベーションを生まず、従業員への低賃金と長時間労働で利益を絞り出そうとしている多くの日本企業をスルーするのは、当然のように思える。
それにしても、老若男女を巻き込んだ「新NISA」の世界株投資ブーム…
すごい破壊力だ。
投資信託経由の家計部門の円売りは、今年1~4月で早くも4兆円を超え、すでに2023年通年を上回っている。このままいけば年間10兆円を超えて、日本の経常黒字20兆円の半分を食う勢いだ。
最近、再び1ドル150円を超える円安になっている。
これも、新NISAを経由した「家計の円売り」が影響しているのだろう。
みんな毎月の積立で外国株を買っているのだから、この円安は当分続くかも。
Varanasi India, 2024 |
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