2021年8月20日

外国に行きたい

  世界中の国が「鎖国」を始めて、1年半が経った。

 今年に入って、友人を訪ねたついでに成田空港に行ってみた。免税店やレストランが軒並みシャッターを閉ざして、まるで過疎地の商店街のよう。照明が落とされ、行きかう人もない巨大な空間は、不気味でさえあった。

コロナが明けたら、まずセブ島かボホール島へ、英会話を習いに行きたい。

行ってみたい外国の土地、再訪したい街のリストも、もう満杯だ。

ゴーキョ、ポカラ、アッサム、シッキム、ダージリン、バラナシ、チェンマイ(バーンロムサイ)、ベルリン(ザクセンハウゼン)、バリ島(タンジュンサリ)、ブリュッセル(王立美術館)、トゥンブクトゥ…

パスポートとワクチン・パスポートを手に、来年は国際線のフライトに乗れる日が来る、と信じている。

 

イギリスの経済紙 The Economist に、「今こそ国境を開くとき」という記事が載った。論調が内向きにならないところが、さすが英メディア。

ごもっとも!と思った部分を、以下にメモしておきます。

・新型コロナウイルスの感染拡大で、いまや外国旅行は幸運な少数の人だけに許される特権になった。海外旅行者の数は85%減少したまま

・ワクチン接種した人や、高額な検査が受けられる人にしか入国させない国も

・国境が封鎖されると、海外で働いたり留学したりしている人は、愛する家族や恋人に会いに帰ることができない。親の臨終に際して、メッセージアプリWhatsAppで別れを告げることしかできなかった人も

・今日導入されている渡航制限は、海外から流入する新型コロナウイルスから国内の人々を守るためという名目。でも実際にウイルスの侵入を食い止めている国はごくわずかで、そのほとんどは島国か独裁国家

・大多数の国の国境は陸地にあり、そうした国々に鎖国政策は適さない

・あるウイルスの感染がひとたび地域で拡大を始めれば、感染者数は2週間ごとに倍増する。入国制限がもたらす効果など、感染者数全体から見れば微々たるもの

・世界をめぐる旅行を規制するにあたって、もっとも望ましいのは、国境の開放を標準とすること。完全に防ぐことなど、到底不可能な話なのだから

・デルタ型の感染が現在ほぼすべての地域で拡大しているように、ひとたび変異株がその地に根付いてしまえば、入国制限は無用の長物となる。ならば廃止するのがよい

・移動の権利は、あらゆる自由の中で最も重要なものの一つ。その権利を奪うのは、制限を講じることで明らかに命を救える場合に限られる

・安全が確保され次第、移動の自由は回復されなければならない。そしてほとんどの国において、今がまさにその時だ

Yatsumine Japan, Summer 2021


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