誘われて、Zoom飲み会に参加してみた。
“ウェブ会議システム”って、いったい何者? Skypeさえ、最近オンライン英会話で初めて使ったばかり。会議で・・・飲み会? わからない。
ただリンクをクリックするだけかと思ったら、甘かった。まずアプリをダウンロードして・・・ミーティングIDを入力して・・・パスワードを入れて・・・
30分も遅刻して、やっと入室に成功した。
そういえばこの飲み会、誰が参加するのか聞いてない。闇鍋というか、ブラインドデートというか。5分割されたスマホ画面に現れたのは、横浜、大阪、福岡、台北の友人たち。6年ぶりに「会う」友だちもいた。
Zoom飲み会が初めて、という人は私の他にもいて、入室に50分かかったらしい。さらには1時間も悪戦苦闘して、ついに入室できない人も発生。
類は友を呼ぶ。
さっきから画面の一角に、ぎこちなく動く変なおじさんが映っている。私だ。どうしても慣れない。つい、畳の上に正座してしまう。
皆がビールやワインを手にリラックスしている中、自分だけが静止画像。
外出自粛要請で、友人たちはそれぞれ、自宅のリビングや寝室を背景に飲んでいる。でも横浜の友だちは毎日、昼は会社に行っているという。
大阪と福岡の友だちは、新聞社で働く報道カメラマン。会社から撮影機材を持ち帰り、タクシーで直接、家から取材現場に向かっている。
「これをテレワークと言っていいのかどうか・・・」
でも、上司の顔を見なくて済むからいいよね。
「そうでもないですよ。社会の動きが止まっている中で、写真になるようなニュースを探すのは、すごく大変。家でもずっとネタ探しです」
リスクを冒して街に出て、できるだけ正確な情報を読者に伝える。新聞社で働く人たちも、立派なエッセンシャル・ワーカーだ。
かと思えば、もうひとりの友だちは、
「仕事ついでに、店でひとり焼肉ランチして、ビールも飲んじゃった」
やりたい放題だ。ステイホームも人それぞれ、か。
台北で暮らす友だちによると、台湾ではかなり前から、新規感染者数がゼロ。外出もできて、「新型コロナ」はもはや海外の話題になっているらしい。台湾政府は2週間に9枚、市民が必ずマスクを入手できるようにしている。
また、大阪には「中国系ドラッグストアが集まる地域」があって、路上でマスクをたたき売りしていると聞いた。
Zoomの向こうの世界は・・・広かった。
Nagano Japan, Spring 2020 |
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