2018年1月13日

大きく勝つより、まず生き残ること㊦


 ポートフォリオ内の累積リターン・ベスト3です。

   JFアジア成長株ファンド                298%

   Nasdaq 100 Trust ETF                                                         252%

   Berkshire Hathaway Inc                                                       243%

 いずれも2000年前後、投資を始めた頃に買いました。そのままほったらかしにして、気がついたら3~4倍になっていました。

 買って放置する。この単純な戦略は、リーマンショック級の大暴落を挟んでも、立派に機能します。この数字が証明しています。

 ただし、個々の企業を放置すると、東電やJAL株のように紙くず同然になり得ます。投資信託やETFで市場に広く分散投資することが肝心です。

※③は一企業ですが、多くの子会社と他社株式を有するコングロマリットです

 次に累積リターン・ワースト2です。

   PowerShares Global Clean Energy ETF                      -46%

   VanEck Vectors Vietnam ETF             -30%

   は、「テーマで買ってはいけない」という見本です。「化石燃料は30年以内に枯渇する」と仮説を立てて投資しましたが、惨憺たる結果です。

ジョセフ・ナイによると、米国のシェールオイル・ガスは今後200年持つそうです。パリ協定から離脱したトランプ政権の強気も、エネルギー自給の現実化が背景にありそうです。

再生エネルギー企業を個人的に応援したいので、このETFは売りません。

  ベトナム経済は、その人口構成や国民性、ASEAN域内の貿易自由化などで必ず離陸します。近々、現地に様子を見に行きます。

 ワースト3を挙げるつもりでしたが、他はすべてプラスのリターンでした。ひたすら放置すれば、たいてい報われます(性格がしつこいだけかも?)

 本ファンドは、日本に悲観的です。人口減少と少子高齢化への無策。日本企業得意の長時間労働は、「女性は活躍するな」と言っているようなものです。「乾いた雑巾を絞るようなコストダウン」からは、破壊的イノベーションは生まれません。

 少しずつ円資産を減らし続け、今ではポートフォリオの81%が外貨建てです。当然、円が全面高になれば、その影響を免れません。

 いざという時はバンコクにアパートを借りて、夫婦で慎ましく暮らします。

 逆に日本国債がデフォルトし、超円安になれば大富豪です。市販の宝くじより、当選確率は高そうです。

 自分と大事な家族を、日本国が抱えるリスクから切り離す。その手段としての国際分散投資は、すべての人に有効です。投資信託を使えば、1000円から気軽に始められます。

 もし将来、大富豪になってしまったら・・・欲しいモノが思い浮かばないので、エミレーツやシンガポール航空のファーストクラスに乗って旅に出ます。




0 件のコメント:

コメントを投稿

自然学校で

  このところ、勤務先の自然学校に連日、首都圏の小中学校がやってくる。 先日、ある北関東の私立中の先生から「ウチの生徒、新 NISA の話になると目の色が変わります。実際に株式投資を始めた子もいますよ」という話を聞いた。 中学生から株式投資! 未成年でも証券口座を開けるん...