前に買ったベトナム株ファンドが、いつの間にか半値になっている。
新興国は、経済成長が株式市場に反映されない時期がある、ということだろう。
でも、日本語教室で接する若いベトナム人は、みな明るくて働き者。彼らを見ていると、この国の将来が楽しみになる。
この冬は、ちょっとベトナムへ。様子を見に行こう。
航空券の検索サイトを調べると、VietJetAirという格安航空会社(LCC)が安く、便数も多い。国営ベトナム航空に次ぐ第2の規模で、JALとも提携している。最低限の信頼性はありそうだ。
さっそくVietJetAirのサイトに飛ぶ。
日本語サイトが存在するのは意外だったが、その日本語が変だ。
「※というマークのところには必ずちゃんと記入してください」はまだかわいいが、「あなたのフライトを選んだ時に、セルフな性能を追加できる」とはどういう意味だろう。「フライトイ情報」って・・・?
かえってわかりにくいので、英語サイトへ。そのトップページ、セール運賃の案内の隣に、パイロットの募集広告が大きく出ている。
給料は、年$95000から$120000だそうだ。
サイトをたどって、行きたかったベトナム中部の避暑地ダラットから、タイの首都バンコクまでの直行便を見つけた。プロモーションで運賃「$0」とある。
タダほど安いものはない。さっそく予約に取りかかる。
名前、住所、電話番号、生年月日、メールアドレス、パスポート番号、有効期限・・・次々に記入欄が現れる。
途中でケータイが鳴り、数分後にサイトに戻ってみると、まさかのタイムアウト。便の選択から、全てやり直す。
やがて追加料金の請求が始まる。空港税、燃油サーチャージ、預け荷物代、座席指定料、機内食と水、保険料、クレジットカード使用料・・・「PMT fee」「APPS surcharge」など、意味不明の料金も加算された。
$0が、みる間に$58になった。これがLCCのビジネスモデルだ。
それでも、1000キロを飛ぶ1時間45分のフライトでこの料金。半日がかりで計3枚のチケットを買ったが、他の2区間はそれぞれ額面$18が最終的に$81、$8が$34になった。
日本やアメリカは、航空会社の寡占化で運賃が高止まりしている。それに比べれば、アジアの空は健全だ。去年ミャンマーを旅したが、最近まで鎖国状態だったかの国さえ、ここ数年で民間航空会社が10社以上も誕生していた。
その変わりようを、この目で見るのが楽しみだ。
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