2017年12月16日

ベトナム格安航空のウェブサイト


前に買ったベトナム株ファンドが、いつの間にか半値になっている。

新興国は、経済成長が株式市場に反映されない時期がある、ということだろう。

 でも、日本語教室で接する若いベトナム人は、みな明るくて働き者。彼らを見ていると、この国の将来が楽しみになる。

 この冬は、ちょっとベトナムへ。様子を見に行こう。

航空券の検索サイトを調べると、VietJetAirという格安航空会社(LCC)が安く、便数も多い。国営ベトナム航空に次ぐ第2の規模で、JALとも提携している。最低限の信頼性はありそうだ。

さっそくVietJetAirのサイトに飛ぶ。

 日本語サイトが存在するのは意外だったが、その日本語が変だ。

「※というマークのところには必ずちゃんと記入してください」はまだかわいいが、「あなたのフライトを選んだ時に、セルフな性能を追加できる」とはどういう意味だろう。「フライトイ情報」って・・・?

 かえってわかりにくいので、英語サイトへ。そのトップページ、セール運賃の案内の隣に、パイロットの募集広告が大きく出ている。

給料は、年$95000から$120000だそうだ。

 サイトをたどって、行きたかったベトナム中部の避暑地ダラットから、タイの首都バンコクまでの直行便を見つけた。プロモーションで運賃「$0」とある。

 タダほど安いものはない。さっそく予約に取りかかる。

名前、住所、電話番号、生年月日、メールアドレス、パスポート番号、有効期限・・・次々に記入欄が現れる。

途中でケータイが鳴り、数分後にサイトに戻ってみると、まさかのタイムアウト。便の選択から、全てやり直す。

 やがて追加料金の請求が始まる。空港税、燃油サーチャージ、預け荷物代、座席指定料、機内食と水、保険料、クレジットカード使用料・・・「PMT fee」「APPS surcharge」など、意味不明の料金も加算された。

 $0が、みる間に$58になった。これがLCCのビジネスモデルだ。

 それでも、1000キロを飛ぶ1時間45分のフライトでこの料金。半日がかりで計3枚のチケットを買ったが、他の2区間はそれぞれ額面$18が最終的に$81、$8が$34になった。

日本やアメリカは、航空会社の寡占化で運賃が高止まりしている。それに比べれば、アジアの空は健全だ。去年ミャンマーを旅したが、最近まで鎖国状態だったかの国さえ、ここ数年で民間航空会社が10社以上も誕生していた。

 バンコク時代に出張で行って以来、10年ぶりのベトナム。その後の経済成長で、まるで別の国になっている気がする。

その変わりようを、この目で見るのが楽しみだ。


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