東京から80キロ離れて1年。
海と山に囲まれて暮らし、土地の恵みを享受している。
先日、マイカー代わりに使っているレンタカー屋のお姉さんから、泥だらけの大根をもらった。おいしかった。
東京でも、マイカー代わりにレンタカーを使っていた。東京では、ちゃんとガソリン満タンで返却したか、疑わしげに給油口を開けられたりした。泥付き大根なんてくれなかった。
台湾から来たアミちゃん(4歳)のお母さんは、大根の葉をくれた。ボランティア仲間のタカノさんからはシイタケ。時々、通院に付き添うカヤモトさんからは生姜と里芋。自家製梅のジャムをくれたおばあちゃんもいた。
オカダさん宅で「ミカンいるだけ持ってけ」と言われた時は、「昨日もらったばかりなので・・・」と、断らざるをえなかった。
ジョギングで街はずれを走っていると、あちこちにミカン畑がある。熟れたミカンがたわわに実って、地面にボトボト落ちている。頭上では、カラスや小鳥たちが飽食してゲップをしている。
知り合いのおじいちゃんは、「うちにもミカン畑があるけどよう、足が悪くなってからは行けないんだわ」と言っていた。たとえ収穫しても、1キロ2~3円にしかならない。草刈りだけは、シルバー人材センターに頼んでやってもらうという。
農家の軒先にはミカンが山積みになっていて、「ひと山100円」と書かれた集金箱が置いてある。なぜか街中のヒライ書店でも、ミカンひと山100円で売っていた。
実情を知ってしまうと、100円でも高いと思う。この辺でミカンは、買うものでなく拾ってくるものだ。
もちろん、もらいものだけでは生きられない。でも東京のように金がすべてで、金がないと飢え死にする雰囲気はない。気持ち穏やかに暮らせる。
さて、今年も忘年会シーズン。師走を日本で迎えていることもあり、個人的に史上最多、8回の忘年会をこなしている。今、半分終わったところ。
会費がタダだったり、1000円、2000円だったりするのは、安い店が多い上に、所属する組織から補助があるからだ。東京・大手町界隈のオフィシャルな忘年会では、店がまずくて高い上に、会社の補助などないので、8000円取られていた。今年は1万円と聞く。
いまや一部大企業より、NPOやボランティア団体の方が潤っているかも知れない。
地元の忘年会が終わった後、自転車で5分走れば帰宅できてしまうのも、とても気に入っている。
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