2026年2月13日

目的はオトコ漁り~セブ島留学日記②

 

去年のセブ島英語合宿は、先生だけで500人いるマンモス校だった。

グループレッスンには、韓国美人のミョンジンや、マカオのイケメン、マークがいた。校内のカフェテリアでは、ベトナムやロシア、モンゴル、台湾、タイ、フランスの人たちと隣り合わせた。

打って変わって今年は、先生も生徒も20数人、という小規模校。しかも、クラスメートは全員が日本人。セブ島の片隅に、空気を読んだり忖度しあったりの、小さな日本人社会ができた。

朝昼晩の食事時は、全員が寮の食堂に集まる。語学留学の常で、マジョリティは女性だ。果たして今日は、どの席で誰と食べようか…毎回、気を遣った。

髪を金色に染めたminaさん(推定60代)が、持参のウイスキーをテーブルにドンと置き、ドバドバとコップに注いでいる。2日で1本が空くハイペース。目が据わっていて、怖い。

「うちな、マニラのスラム街で子どもに飴ちゃん配るのが好きやねん」

根はやさしい人…かも。

そのminaさんと寮で相部屋なのが、東京から来たminoriさん(21)。ある晩、minoriさんが寝ようとすると、隣のベッドの真ん中に、まあるい丘がふたつ、暗がりに並んでいるのが見えたような、見えなかったような…

翌朝、minaさんが

「うちな、寝る時はいつも素っ裸になるねん。自宅のベッドはシーツが上等やから、裸で寝ると、そら気持ちええで~」

inaさんがトイレに立った時の、minori さんとの会話

「生まれも育ちも違う大阪の酒豪と一緒に暮らせて、minoriさんってすごいな。ホント尊敬します」「もっと他のことで尊敬して下さい」

iho(29)さんは長身、黒髪のクールビューティ。きっぱり会社を辞めてきた。

ITエンジニアは、転職しないと給料が上がりませんから」

そして、

「英語学習の目的は、クラブで金持ちの白人男をゲットしたいから」

と公言する。

mihoさんの率直な言葉を受けて、清楚な方々のガールズトークがさく裂した。

「この辺の男はビンボーだから、タクシー拾ってITパークに行くといいよ」
 ※ITパーク…マイクロソフトやIBMなどの多国籍企業が集まるセブ島の異界

「ワーホリ行くなら、イケメンが多いカナダがお勧め! 私もめっちゃ惚れた人ができて、2人で旅行に行ったりで楽しかった」

「私が高校時代つき合ってた男は、担任の女教師と二股かけてた。卒業式で、ふたりがペアリングしてるの見ちゃった」

TV業界の男は、すぐ二股かけるから要注意だよ」

世の中そんな男ばっかりじゃないよ、と言いたくても、多勢に無勢。

セブ島の蒸し暑い夜が、今日もぽつりぽつりと更けていく。

(怖そうな人は仮名にしてあります)



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