農家の主婦、ミネちゃんとシゲちゃんに、餅つきに誘われた。
冬の農閑期に入り、ふたりとも盛大に朝寝坊しているらしい。
彼女たちは、小学校からの親友同士。76歳の会話は、まるで漫才だ。
ミネ「最近かかってくる電話、詐欺まがいなのばっかり!」
シゲ「ウチもよ~ 詐欺か勧誘しか、かかってこないんだから! いっそのこと、固定電話を解約しちゃおうかな~ スマホだけで十分だと思わない?」
ミネ「え、それは困るよ! いつもスマホをどこに置いたか忘れて、固定電話から自分のスマホに電話かけて探すんだから。もし固定電話がなくなったら、スマホまでなくなっちゃう!」
進学や結婚というライフイベントを経て、ずっと同じ町に暮らす人もいれば、片や17歳で単身、イタリアに渡った人もいる。
前回に引き続き、「スティーブ・ジョブズ」などの著作がある漫画家・ヤマザキマリさんのインタビューの一部を紹介します(日経ビジネス電子版より)。
・アメリカのマンガ展に招待されて、スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)が生涯を送ったサンフランシスコに行った。ジョブズのような堂々とした異端を育む、リベラルな空気感が漂っているような気がした
・ここは住民全員が皆どこからかやってきて、いったん人生をリセットした人たち。予定調和などないことが当たり前だ、と受け入れてきた人たちが祖先
・ジョブズがまだ生きていた時、日本の文科省がジョブズ育成プログラムみたいなものを企てたことがあったが、育成とかいっている時点で、もうダメ
・ジョブズは「育成する」のではなく、もう既にどこかに「いる」。でも日本では、そういう人の存在は煙たがられ、学校ではいじめられ、社会では排除され、せっかく稀有の才能を持っていても、その力を発揮せずに終わってしまう
・日本にジョブズのような子どもがいたら、まず親が心配する。自分の子どもが学校でいじめられて帰ってきたら、たいていの親は「なぜ、いじめられるようなことをしたの?」と、いじめた方の視点に立つ質問をしてしまう
・欧州で子どもが学校でいじめられていたり、うまくなじめないでいたりしたら、学校とやりあってさっさと他に転校させる。そういう親のふるまいが、結構当たり前だった
・私も子どもの頃から、とにかく周りと足並みをそろえられなかった。そろえると気持ちが悪くなる。マスゲームは、見ていると目まいがする。通学路で、みんなが背中に同じランドセルを背負って歩いている光景が怖かった
・髪が伸びたら三つ編みにしなきゃいけない校則だったが、私はそんなダサい髪形は絶対イヤだったので、細かい三つ編みのドレッドにして学校に行った
・集団社会になじめない私の特性が、10代半ばでいよいよ顕在化。高2の時に母から「あなた、もういいから、高校を辞めてイタリアで絵の勉強をしてきなさい」と唐突に勧められ、学校を辞めてイタリアに渡った

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