会社時代の同僚クリコさん一家が、長かった海外暮らしから心機一転、すぐ近くに引っ越してきた。
「これ読んどいてね~ なんだか知らないけど」
クリコさんが、市役所でもらった冊子をダンナに手渡した。
「…何これ」
外国籍(でも日本語ペラペラ)のダンナさま、冊子を手に呆然としている。
「ごみ 出し方の手引き」と表紙に書かれたそれは…
なんと、43ページもあった。
そうなのだ。わが家は隣のM市だが、ごみ出しルールの細かいこと!
毎日、家庭で出るごみを、25品目に分別しなければならない。
例えば、プラスチックごみは「長辺30センチ以上」と「それ以下」に分別。
ビン類は、「透明」か「茶色」か「その他の色」に分別。
「キリン」「アサヒ」「サッポロ」のビール瓶は、収集日が別。
紙類を、まとめて「燃えるごみ」に出すのはご法度。
封筒やメモ用紙、はしの袋などの小さな紙は、分別して「資源ごみ」へ。
和紙や感熱紙、写真は、「燃えるごみ」へ。
ペットボトルは、よく水洗いして「資源ごみ」へ。
キャップとラベルは必ず外して、「プラスチックごみ」として出すべし、等々…
ごみの回収日は、曜日別、品目別に「週2回」「週1回」「月2回」「月1回」と決められている。カレンダーとにらめっこして、間違えないよう細心の注意を払いながら、朝8時30分までに出す。
そして、ごみ袋の表に、必ず名前を書く。
うっかり忘れると、回収してもらえない。
いやはや…
分別は、「可燃ごみ」と「不燃ごみ」の2種類のみ。
金属やガラス以外のごみをまとめて、「可燃ごみ」袋にぶち込める。
C市には、プラスチックを燃やしてもダイオキシンが出ない「高性能焼却炉」でもあるのだろうか。それとも、「住民に高齢者が多いから、やむなくルールを簡略化した」とか?
そして、自宅近くの「ごみステーション」は24時間365日、いつでもごみ持ち込み可。M市とC市を往復しながら双方で暮らしていると、ごみを捨てやすいというそれだけで、生活の幸福度は断然、C市の方が高い。
たかがごみ出し、されどごみ出し…

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