山岳部の後輩で4月に就職したなっちゃんと、社会人2年めのマソラさん。
八ヶ岳登山のついでに、わが家に寄ってくれた。
「会社で働くのは楽しいです!」 なっちゃんが、生き生きとした顔で言う。
は? 会社で働くのが、楽しい?
(ぼくは25年会社で働いたけど、楽しいと思えたのは3分だったよ涙)
彼女の会社は、完全フレックスタイム制。出社時間も退社時間も、自分で決められる。
(なっちゃん、ぼくが就職した頃はね、新入社員は誰よりも早く出社しなきゃいけなくて、夜は上司が帰っていいと言うまで毎晩、残業だったよ涙)
マソラさんはというと、新卒で入った組織にさっさと辞表を出してきた。
医療系の国家資格を取るべく、再び学校で勉強するという。
この2人と自分とは、仕事観、職業観がまったく違うんだろうなぁ。
『働くということ』(集英社新書)の著者で組織開発コンサルタントの勅使川原真衣氏が、「職場をダメにするブレない上司~成功体験にこだわり部下をつぶす」と題してインタビューに答えている。
こういう上司、いたいた! ウチの職場にも。
日経ビジネス電子版から一部を紹介します。
・一元的な能力主義で組織を運営するマネジャーは、誰に対しても同じ態度で接しようとする。一見、公平でいいことのようだが、多様な人たちに対して同一のモノサシを当てて評価するので、個人の持ち味の違いをうまく引き出せない
・その人がマネジャーに抜てきされたのは、「過去に」成果を上げたから。だから、そのときの成功体験をどうしても引きずってしまう
・一元的な能力主義の下、「強くあれ、勝ち続けろ」「優秀さのみが正しさである」という価値観で仕事をしてきた人が、マネジャーとしてチームを率いる立場になると、部下にも同じことを求めてしまう
・部下が成果を出せないときに、「自分の側が変えられることはないだろうか?」と思えればいいが、相手の問題にするほうが楽。部下が弱かったから、能力がなかったからと考えたほうが「優秀な自分」を温存できて、精神衛生にいい
・マネジャーが自分の成功体験を引きずり、それだけを正攻法だと捉えて部下にも同じやり方を押しつけてしまうと、それが合わない人は認めてもらえなくなる
・いまだに大企業は「優秀な人」を求めている。職務要件をはっきりと定めず、「どんな部署でも頑張れる人」を採りたがっている。求める人材像は「即戦力」で「万能選手」。そんな、スーパーマンみたいな人はいない
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Shanghai China, 2025 |
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