週末の夜、予備校帰りにフランス風ビストロに寄って、自分へのご褒美にステーキを頬張っていた。
隣のテーブルは、母子と思しき20代と40代の女性2人組。
お揃いのフリフリのコスプレ風ドレスを着て、にぎやかにおしゃべりしながら、ケーキをパクついている。
見たところ、推し活のコンサート帰りか?
今の20代は、親と仲がいいなぁ。
そういえば一昨年、大学山岳部の学生とヒマラヤ登山をした時も、ケータイが通じる村では皆、日本の母親とLINEでビデオ通話してたっけ。
博報堂が19~22歳を対象に行った最近の調査で、若者と両親との関係性が、かつてないほど緊密になっていることが判明したという。
以下、日経ビジネス電子版の記事の一部を紹介します。
・1994年から2024年の30年間で、若者の幸福度や生活満足度が大きく向上した。「生活に十分満足している」と回答した若者は、9.4%から30.0%に増加。「非常に幸せ」と感じている人も、19.7%から33.5%に増えた
・「失われた30年」の中で育ち、経済成長を経験していない今の若者は不幸なのではないか——そんなイメージとは正反対の結果
・人の幸福度の柱となる経済状況、健康状態、人間関係の3大要素の中で、特筆すべき変化が見られたのが人間関係。なかでも家族、特に母親との関係の緊密化が、若者の幸福度に寄与していた
・以前の若者は思春期以降、親と一緒に街を歩くだけでも恥ずかしく感じていた。一緒に趣味に興じたり、洋服を共用したりするなどもっての外だった
・ところが2024年調査では、「本当の自分を一番見せている相手」や「自分の価値観に一番影響を与えている相手」で「母親」を挙げる割合が大きく増加し、「親友」からトップの座を奪った
・日常生活や趣味、ファッションはもちろん、受験や就職活動、資格取得など様々な面で、息子・娘を問わず、母親の影響を強く受けている
・かつて母親は大学受験や資格試験の受験を経験していなかったり、就労経験が少なかった。父親に比べて社会から遠く、ロールモデルや人生のアドバイザーとしての役割を担いづらい側面もあった
・しかし、現在では女性が男性と同じように学歴社会を歩み、社会の中で実績を積んでいるケースも増えている。「母親が子どもの勉学やキャリアに関わるようになった」というより、「関わることができるようになった」
・母親が様々な経験をしているからこそ、具体的かつ説得力のあるアドバイスができる。子どもから見て、知識もスキルも持ち合わせた「できるママ」が増えている
…令和のZ世代、幸福度爆上がりの原因は「できるママ」の存在だった!
![]() |
Nong Khai Thailand, 2025 |
0 件のコメント:
コメントを投稿