正社員として25年働いた後、非正規で働き続けて丸10年になる。
その間、職を転々としたが、上司や同僚は不思議と女の人が多かった。
職種が主に「医療」「福祉」「教育」だったから?
それとも、「非正規」という雇用形態に女性が多いのか。
極めつけは、看護助手として病院で働いたとき。
配属された病棟の、医師や看護師全員が女性。男は私ひとりだけ。
22対1。
一瞬、これはパラダイスかも!と錯覚したが、実はかなり居心地が悪かった。
やっぱり男女半々ぐらいの職場が、いちばん働きやすいのかなと思う。
でもそういう仕事場は、ありそうで、なかなかない。
でも非正規に女性が多い理由が、そんな悠長な話でなく、属するジェンダーのせいで不平等を被っているとしたら?
人口の半分をないがしろにするような国に、明るい未来があるとは思えない。
以下は、日経ビジネス電子版に抜粋されていた『教養としてのインテリジェンス エピソードで学ぶ諜報の世界史』(小谷賢著)の、そのまた抜粋です。この国のジェンダーギャップは、かなり根深いものがありそうだ。
・米英は暗号解読の重要性を認識し、そこに資源を積極的に投入した。終戦までに、米国の暗号解読組織は2万人、英国も1万人に膨れ上がった。日本は、陸海軍合わせても数千人規模にとどまった
・米英は、女性を含む民間人を暗号解読官として採用した。ミッドウェーで日本海軍の作戦暗号を解読したジョセフ・ロシュフォート海軍中佐も、アグネス・ドリスコールという女性解読官に教えを受けていた
・米国では最終的に1万人もの女性が軍の暗号解読に従事した。英国の暗号解読組織でも、同様に女性が活躍した。日本陸海軍では女性どころか、数学者や言語学者など、外部の有識者が暗号解読に関わることさえ検討されなかった
・暗号戦をサイバー・セキュリティーに置き換えると、日本は今も同種の問題を抱えている。米サイバー軍6200人、中国人民解放軍のサイバー部隊3万人に対して、自衛隊のサイバー防衛隊は800人
・現代においてもなお、日本の政治家や官僚はサイバー・セキュリティーの重要性を十分に認識していない
Iiyama Nagano Japan, January 2025 |