「オーストラリアで英語教授法の博士号を取った小学校教諭」
「働きながらアメリカの大学院にオンライン留学して、修士号を取ったキャリアコンサルタント」
3月にセブ島英語留学した時の同級生は、超がつくほどの努力家揃いだった。
そして、この人も。
先日関西から遊びに来てくれた同じセブ仲間の女医ミワコさんは、大学の薬学部を出ていったん会社勤めしたものの、一念発起して医学の道へ。
薬剤師と医師、ダブルで資格を持っている。
今回、夫のエイイチさんにも会えた。彼も先月、同じセブ島の学校で4週間、英語漬けの毎日を送ってきた。
留学初日に「あなたの英語学習の目的は?」と聞かれて、
「いやぁ、妻に強く勧められたもので(仕方なく)…」と答えたそうだ。
3人で森を散歩していたら、エイイチさんが電光石火の早業でセミの抜け殻を3つ見つけ、大事そうにタッパーにしまった。
エゾハルゼミ、という種類だそうだ。
エイイチさんは、昆虫や動物が大好き。今年は、17年に一度しか孵化しない珍しいセミを追って、米イリノイ州の森に分け入ってきた。会社勤めの傍ら、これまでにガラパゴス諸島やマダガスカルにも足を延ばした。
そしてこの冬、彼は南半球をぐるりと回る世界一周の船旅に旅立つ。誰もが名を知る有名企業の社員だが、100日間の休職が認められないと知るや、あっさり退職届を出してきた。
「地球温暖化で風景が変わる前に、この世界を見ておきたい。チャンスは今だけですから」
妻のミワコさんは、「私が働いて稼ぐからいいよ~」と、悠然としている。
今まで「セミ?うるさいなぁ」ぐらいの認識だったが、目をキラキラさせながら話すエイイチさんを見ていると、こちらまでワクワクする。
その翌日は、森の音楽堂へ。3人で葉加瀬太郎氏のコンサートを聴いた。ミワコさんが大ファンで、ファンクラブにも入っている。
今まで「ハカセタロー? あの、もじゃもじゃ頭のおじさんかぁ」ぐらいにしか思ってなかったが…
ステージから3列め、生演奏で聴く「アナザースカイ(ANAの機内曲)」や「情熱大陸」は、想像をはるかに超える素晴らしさ。葉加瀬さんが奏でるバイオリンの澄んだ音色に、涙が出た。
いくつになっても、好奇心と感受性を失っちゃあダメですね。
ミワコ夫妻から、大切なことを学んだ。
Cebu, Philippines 2024 |
0 件のコメント:
コメントを投稿