2024年1月6日

海外投資は、自由への道

いよいよ今年から「新NISA」が始まった。

1800万円まで無期限・非課税で運用できる、ありがたい資産運用ツールだ。

と同時に、10年前の旧NISA初年度に投資した分が満期を迎えた。

どれどれと自分の口座を調べてみると…10年間で55UPという成績。

年率にすると4%ぐらいか?

株式100%のリスクを負った対価としては、ちょっと物足りないなぁ。

わがミヤサカ・ファンドは、ポートフォリオ全体のバランスを考えて、10年前にNY上場のVB(アメリカ小型株ETF)、VSS(アメリカ以外の海外小型株ETF)、FM(フロンティア株ETF)をNISA枠で買った。

ちなみにフロンティア株というのは、新興国よりさらに魑魅魍魎の…じゃなかった、新興国の次に成長が期待される!小国の企業の集合体だ。

FMの保有銘柄は、カザフスタンのソフトウェア会社やウラン採掘所、エジプトの銀行、ベトナムの製鉄所や不動産、ルーマニアのエネルギー企業や石油会社など。そしてFMのこの10年間の年率リターンは、1%ほどだった。

…まだまだ離陸しないようですね。

次にVSSの保有銘柄を見ると、トップ10はウラン鉱山、コンサル、ソフトウェア、エネルギー、運輸、金銀採掘、保険などなど。すべてカナダの会社だ。

VSS10年間の年率リターンは、3.8%だった。

そしてアメリカの小型株を集めたVB10年間の年率リターンは、8.1%。

もし10年前、奇をてらわず素直にSPYなどのアメリカ大型株ETFにしておけば、年率11.9%のリターンがあった。元手が2倍以上に増えたことになる。

国際分散投資の考え方は正しいにしても、策に溺れて分散しすぎたか…

でもポートフォリオ全体では円安にも助けられて、去年もそこそこリターンがあった。まぁよしとしましょう。

今年からの新NISAではシンプルに、日本を含む世界株インデックスで積み立てようと思う。

ただこのインデックス、新興国株の比率があまりにも低すぎる。いまや世界第2の経済大国になった中国や、将来的にその中国をGDPで抜くと予想されるインドが、過小評価されすぎなのだ。

だから、新興国株インデックスも買おうと思っている。

 

2022年、日本の1人当たりGDPは先進7か国中、ついに最下位に転落した。人口減少と少子高齢化が同時進行するじり貧ニッポン。この国に住み続けるなら、海外投資はギャンブルでも何でもない、立派な生活の技術だ。

私が時給933円の田舎の病院に週3日働くだけで食っていけるのも、株式インデックスを使った国際分散投資のおかげなのです。

海外投資は、職業選択の自由への道! 

Matsumoto Castle project mapping, winter 2023



0 件のコメント:

コメントを投稿

自然学校で

  このところ、勤務先の自然学校に連日、首都圏の小中学校がやってくる。 先日、ある北関東の私立中の先生から「ウチの生徒、新 NISA の話になると目の色が変わります。実際に株式投資を始めた子もいますよ」という話を聞いた。 中学生から株式投資! 未成年でも証券口座を開けるん...