いよいよ今年から「新NISA」が始まった。
1800万円まで無期限・非課税で運用できる、ありがたい資産運用ツールだ。
と同時に、10年前の旧NISA初年度に投資した分が満期を迎えた。
どれどれと自分の口座を調べてみると…10年間で55%UPという成績。
年率にすると4%ぐらいか?
株式100%のリスクを負った対価としては、ちょっと物足りないなぁ。
わがミヤサカ・ファンドは、ポートフォリオ全体のバランスを考えて、10年前にNY上場のVB(アメリカ小型株ETF)、VSS(アメリカ以外の海外小型株ETF)、FM(フロンティア株ETF)をNISA枠で買った。
ちなみにフロンティア株というのは、新興国よりさらに魑魅魍魎の…じゃなかった、新興国の次に成長が期待される!小国の企業の集合体だ。
FMの保有銘柄は、カザフスタンのソフトウェア会社やウラン採掘所、エジプトの銀行、ベトナムの製鉄所や不動産、ルーマニアのエネルギー企業や石油会社など。そしてFMのこの10年間の年率リターンは、1%ほどだった。
…まだまだ離陸しないようですね。
次にVSSの保有銘柄を見ると、トップ10はウラン鉱山、コンサル、ソフトウェア、エネルギー、運輸、金銀採掘、保険などなど。すべてカナダの会社だ。
VSSの10年間の年率リターンは、3.8%だった。
そしてアメリカの小型株を集めたVBの10年間の年率リターンは、8.1%。
もし10年前、奇をてらわず素直にSPYなどのアメリカ大型株ETFにしておけば、年率11.9%のリターンがあった。元手が2倍以上に増えたことになる。
国際分散投資の考え方は正しいにしても、策に溺れて分散しすぎたか…
でもポートフォリオ全体では円安にも助けられて、去年もそこそこリターンがあった。まぁよしとしましょう。
今年からの新NISAではシンプルに、日本を含む世界株インデックスで積み立てようと思う。
ただこのインデックス、新興国株の比率があまりにも低すぎる。いまや世界第2の経済大国になった中国や、将来的にその中国をGDPで抜くと予想されるインドが、過小評価されすぎなのだ。
だから、新興国株インデックスも買おうと思っている。
2022年、日本の1人当たりGDPは先進7か国中、ついに最下位に転落した。人口減少と少子高齢化が同時進行するじり貧ニッポン。この国に住み続けるなら、海外投資はギャンブルでも何でもない、立派な生活の技術だ。
私が時給933円の田舎の病院に週3日働くだけで食っていけるのも、株式インデックスを使った国際分散投資のおかげなのです。
海外投資は、職業選択の自由への道!
Matsumoto Castle project mapping, winter 2023 |
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