看護師長が4週ごとに作る、緩和ケア病棟の勤務表。
新しい勤務表を眺めていたら…
おっ、5連休がついてる!
すかさず、台湾に行ってきた。
往復は、ネット検索で安かったキャセイ・パシフィック航空。
この香港ベースのエアラインは最近、客室乗務員が
「英語でブランケットと言えないなら、もらえない」
と中国本土の乗客を嘲笑し、その様子がSNSに流れて炎上したらしい。
そんな一件はあっても、機内サービスには定評があるキャセイ航空。満席の機内に乗り込むと、赤い制服の乗務員が、通路を小走りに駆け回っている。
「廊下は走らない!」と学校で習わないのかなあ。
同じ東南アジアのエアライン、タイ国際航空には200回以上乗ったが、乗務員が通路を走る姿には、ただの一度も出会わなかった。お国柄の違いか、それとも会社のカラーなのか。
どんなに忙しくても決して急がない、タイ航空の優雅さが好きだ。たとえ、着陸直前まで機内食にありつけなかったとしても…
機内は、かなり冷房が強かった。北京語も広東語も話せないので、小さな声で「毛布下さい」と英語で頼んだら、無事にもらえた。
久しぶりの台北は、とても暑い。
沖縄より南に来たんだから、まあ当たり前といえば当たり前だ。
台北在住の友人に、お粥専門店に連れて行ってもらう。最近こそ落ち着いている台湾だが、ペロシ米院内総務が来た時は、中国海軍にぐるりと包囲され、かなり怖かったという。
週末の西門や中山界隈は、相変わらず若いカップルや家族連れでにぎわっていた。人々のリラックスした表情、優しそうな眼つきは、前と変わらないように思えた。
ある時、道を歩いていて、はたと気がついた。
同じ方向に向かう台北市民老若男女、ほぼ全員に追い抜かれるのだ。
以前は、こんなことなかったのに。
台湾の人が気ぜわしくなったのか、自分がトロくなったのか。
認めたくないけど、たぶん後者だ。
この気軽さが、とても嬉しい。
Louisa Coffee, Taipei, summer 2023 |