2023年2月11日

視界良好!

 

 人体改造第2ラウンド、終了!

 手術前、眼科クリニックの女性に

「近視が3分の1になりますよ」

 と明るく言われた時は、意味がわからなかった。

手術の翌日。眼帯が取れてみたら、視界のカスミが消えただけでなく、なんと強度の近視が大幅に改善されていた。

これだったら、小学生の頃から半世紀お世話になったメガネなしで、日常生活が送れる。

隔週で受けた両目の白内障手術は、まさに「人体改造」だった。

 

白内障は、眼の老化現象。50歳で50%、80歳で100%が白内障になるという。現代ニッポンでは、白内障手術は「通過儀礼」だ。

でも、決して世界中がそうではない。医療が整わない途上国、たとえばヒマラヤの小国ネパールでは、依然として失明原因の7割が白内障だという。

日本人に生まれたことに、感謝した。

私は50代で白内障手術を受けたので、後に続く人のために経験をメモっておこう。近視が強い人にとって、早めの手術はメリットが大きい。

・主流は日帰り手術。所要時間は私の場合、右眼2時間20分、左眼1時間45分だった。手術そのものは正味30分。手術室を出るとすぐに会計となり、5分で屋外に放り出された

・手術翌日まで、片眼を眼帯で塞がれる。その間は視界が狭まり、遠近感もつかめない。ゆっくり慎重に歩くのがやっと

・眼科クリニックのスタッフに、手術に家族の付き添いがないことを心配され、その日は近くのホテルに泊まった。病院で手術を受ければ、そのまま入院できるので安心だが、地域の中核病院は「手術は10か月待ち」だった

・保険が適用される「眼内単焦点レンズ」を選び、費用は3割負担で片眼約4万円

・読書など近くを見たいか、景色など遠くが見たいか、家事などその中間かで、レンズの選択を迫られる。山友だちは景色が見える方を選んだが、私は本が読みたいので、焦点距離3050㎝のレンズにして、運転中はメガネを使用

・近くも遠くも見えるという「眼内多焦点レンズ」は保険適用外。費用は片眼につき数十万円~100万円。デメリットもあるらしく、私の主治医は「多焦点レンズを入れた人で、すごく満足という人は少ない。あまり勧めない」

・手術前後の検診では、瞳孔を開く点眼薬を使う。その日は半日、視界がまぶしく、ぼやけるので、運転はできない

・手術後は「抗菌」「抗炎症」「抗生物質配合」計3種類の目薬を、朝昼晩3回差す。数か月の辛抱だが、面倒といえば面倒

・そして手術後3日間は洗顔&洗髪禁止!真夏の手術は避けた方がいいかも

※片眼が白内障になっても、無意識に見える方の眼でカバーしてしまうので、発見が遅れがち。車のヘッドライトが妙に眩しく感じられたら、早めに眼をチェックしよう!

Matsumoto Castle, February 2023


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