今年の師走は、雪が来るのが早い!家と市街地を結ぶつづら折りの山岳路は、もう完全な雪道だ。
気温が氷点下になる早朝や日暮れ時、路面は凍ってツルツル滑る。ハンドルを握る手に全神経を集中させながら、通勤する。
さらに、いつも平和な緩和ケア病棟にも、ちょっとした異変が。
新しく入院してきたTさんは、寝たきりの体勢から、誰彼かまわず秒速パンチやキックを見舞う特技の持ち主だった。
さらに、長く伸びた爪で、我々の腕を思い切りつねる必殺技も繰り出す。
看護師さんと2人がかりで、両手を押さえて爪を切る。これでTさん最大の武器を除去!と安心していたら、風呂場で彼女の右ストレートが、ものの見事に私の顔面にヒット。かけていたメガネが、すごい勢いで空中を飛んでいった。
戦い済んで日が暮れて…
もはや家に帰る気力も失せ、「全国旅行支援」で安く泊まれるビジネスホテルを渡り歩いてます。
サッカーW杯で、ドイツに続いてスペインまで破った日本代表チーム。その主将を務めたのが吉田麻也選手だ。前は優しそうな顔をしていた気がするが、今や声を掛けるのも憚られるような、威厳に満ちたオーラを放っている。
ロンドンでヘッジファンドを運営する浅井将雄氏は、吉田選手と親交がある。吉田選手が重ねる驚くほどの努力の日々を、浅井氏が日経ビジネスで証言している。
・今は自分の言葉で英語インタビューに応じているが、英国に来たときの彼は何一つ英語を話せなかった。必死で英語習得に取り組み、練習後に毎日最低2時間勉強していた
・2年前にイタリアのサンプドリアに移籍をした際には、今度は毎日4、5時間イタリア語を勉強し、4カ月後にはイタリア語を話した
・こうして現地の言葉でコミュニケーションができるからこそ、欧州のクラブチームで主将や副主将を任されている
・体のケアに対する意識も非常に高い。私の家に遊びに来ると、まず「ジム貸してください」と2時間トレーニングをして、プールで1時間クールダウン、最後にマッサージ、そしてようやく「焼き肉を食べに行きましょう」となる
・イタリア・セリアAのサンプドリアでの食事は基本パスタだが、吉田選手は3年前からグルテンフリー。小麦粉を摂らず、水も冷やさず、常温の水しか飲まない。内臓まで強くしないと、試合で走りきれないと考えている
サッカー選手として大ベテランの部類に入る34歳の吉田選手が、今なお続ける不断の努力。いや、励みになるなぁ。鼓舞されるなぁ。
危険なTさんのパンチをかわすために、自分も不断の努力をしなければ。
まずは軽快なステップを踏みながら、ホテル周りをジョギングだ!
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