都会の小学生が、北八ヶ岳の森に集うサマーキャンプ!
晴れて、3年ぶりに再開される。
今夏はコロナの影響が残り、40人×3泊4日×8コースを20人×2泊3日×3コースに、大幅に縮小して行われる。「これじゃ赤字になるだけよ!」と、上司のまりさんはいう。
でも人数が少ない分、じっくり子どもと関わることができるから、楽しみ。
そしてキャンプ初日。猛暑の東京から、子どもたちを乗せたバスが着いた。
わが3班は、コータロー(4年)、ワカ(3年)、ハルカ(2年)、コースケ(1年)、ユキヒコ(1年)の5人だ。
むむ、1,2年生が3人も! 今年はなかなか大変そう。
昼食後、さっそく霧の森に入る。ロープブリッジ、ボルダリング、綱渡り、ロープとヘルメットで大木を登る木登り、オリエンテーリング、火をおこして飯盒で米を炊き、まな板で野菜を刻むBBQ、ドラム缶風呂、テント泊…
思い切り遊び、食べるうちに、みんなの性格が見えてきた。
最年長のコータローは口数こそ少ないが、いつも穏やかな笑顔。BBQでは率先して野菜を切り、鍋を洗ってくれる。でも班対抗オリエンテーリングでは、一転して闘志むき出し。班を離れて猪突猛進し、危うく行方不明に。
ワカは「何か質問ある?」と聞くと、真っ先に手を上げるタイプだ。オリエンテーリングでは、1年生をかばって歩く優しさもある。でも、とにかく食いしん坊。私のおかずまで平らげた挙句、「夜食におにぎり作って!」だって。
ハルカは、何をやっても「すごく楽しい!」「おいしすぎる!」とポジティブ発言をしてくれるムードメーカー。そして、かなり勝ち気な子だ。根性で高さ20mのカラマツを登り、「私がいちばん高く登ったよ!」と絶叫した。
そして問題は…やっぱり2人の1年生だった。
初日に「班長やりたい人、手を上げて!」と言うと、全員が勢いよく「ハイ!」と挙手。そこで民主的にジャンケンで班長を決めたのが、運の尽き。
よりにもよって、コースケが勝ってしまった。
その後3日間、集合のたびに「班長、点呼して!」と叫んでも、いつも揃わないのがわが班。肝心のコースケが、どこかに行っちゃってるのだ。
そして、コースケに輪をかけてマイペースなのが、ユキヒコだった。
20人全員が集合を終えて、さぁ森に向かって出発だ!という時。
あるいは、みんなで食卓を囲み、箸を手に「さぁ頂きます!」という時。
絶妙のタイミングで、必ずユキヒコが言う。
「ぼくトイレ」
かくいう私も、「団体行動?そんなのク〇喰らえ」タイプなのだが…
彼には、負けた。
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