3年ぶりに海外に出て、出入国時の度重なるPCR検査や、帰国後の隔離生活にウンザリ。外国に行くのは、まだまだ時期尚早なようだ。
これから当分、信州で静かに暮らします。
それにしてもこのキビシイ規制、本当に必要なの?
ちょうど日経ビジネス電子版が「検証・出口戦略なき日本のコロナ対策」という特集を組んだので、その要点を紹介します。やっぱり日本はやり過ぎだ。
・4月半ば、米ロサンゼルスで行われたきゃりーぱみゅぱみゅのライブ会場では、観客はノーマスクで大歓声を送った。5月に東京で行われたきゃりーのライブはマスク着用で、「声を出しての鑑賞はご遠慮いただきます」
・米国ではすべての州でマスク着用義務を撤廃。英国は米国に先んじて1月からマスク着用義務をやめた。学校でのマスク着用もない
・英国航空やアメリカン航空など航空各社も、機内でのマスク不要を次々と打ち出した
・世界保健機関(WHO)は2月に指針を公表し、せきやくしゃみといった症状がない人が学校や駅など公共の場でマスクを着用する必要はない、との見解を示した
・最も不条理を味わっているのは、日本の子どもたち。飲食店で大人たちが談笑しながら食事やお酒を楽しむ一方で、大半の小中高校では昼食時に「黙食」を強いられている。正面を向き、会話も許されない
・世界とかけ離れているのは、出入国時の水際対策も同じ。英国はワクチン未接種でも検査なしで入国を認めているほか、スウェーデンはすべての国からの入国者を受け入れている。シンガポールも観光客の入国規制はほぼなくした
・日本政府は水際規制を段階的に緩和し、入国者の制限を2万人に引き上げたが、まだコロナ前の14%にすぎない。日本国内で感染が広がる状況で、外国人だけを拒んで“半鎖国”を続けることの科学的根拠は乏しい
・WHOも、渡航制限は「効果的ではない」として日本に緩和を促している
・岸田文雄首相はダブルスタンダード。バチカン訪問中にローマ教皇と会談した時はノーマスク。帰国した日本では記者会見などを除き常にマスクを着用し、「日本の空気だけコロナがいるんですかね?」と批判の声
・行動制限にどれだけ効果があったのかも疑問。「第6波」でまん延防止措置を出した大阪府に対し、隣の奈良県は出さなかったが、人口10万人当たりの新規感染者は大阪府の方が多かった
・21年の国内の出生数は84万2897人と過去最少を記録。極端に非接触が叫ばれた結果、恋愛・結婚の機会は減り、人口減に拍車をかけている
・「出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう」(米テスラCEOイーロン・マスク氏)
Narita Airport Japan, April 2022 |