2021年12月3日

男だってピンク

 

 靴下専門店で、小学生の女の子へのプレゼントを選んでいた時。

なんとなく、ピンク色の靴下ばかりを手に取っていた。

そして、はたと思い出した。

あの子は、青が好きなんだっけ…

 

自分自身(57歳男)はピンク色や花柄が大好きで、ピンクのシャツやジーンズを着て街を歩いている。それでも、「ピンクは女の子の色」という無意識の偏見が、確かにある。

 

「ピンクのお洋服着てるから女の子かと思ったわ~」

世の男の子たちも、いまだにこんな言葉をかけられているという。「#駄言辞典」(日経BP)には、ジェンダーにまつわるステレオタイプから生まれる、さまざまな「駄言」が満載だ。

 被害者は圧倒的に女性だが、男性に向けられる言葉としては、

「男なんだから黙って働けよ」

「男のくせに泣くな」

「やっぱり男の子だね~」(車好きの保育園児に)

「監督を男にしたい」(あるプロ野球選手の発言)

「男だろ」

「男なのに情けない」

「男のくせに言い訳するな」

「男は度胸」

「それでも男か」

「○○付いてんのか」

「デート代は男が払うの、当たり前でしょ」

 

 男らしさって、何? 度胸や車好きに性別は関係あるの?

「職場では長時間残業、休日出勤、はたまた転勤にも柔軟に対応し、私生活では女性をデートに誘い、愛の告白も自分からするなど関係性をリードして、結婚して子どもを持ち、家も買って人生のさまざまな場面における『達成感』を得なければいけない。そんなプレッシャーに常に耐える性、それが男性だ」(「男性学」研究者・田中俊之さんの著書「男がつらいよ」より)

 

 今年の新語・流行語大賞に、「ジェンダー平等」という言葉がトップ10入りした。女性ならでは、男性ならではの「生きづらさ」の解消には、ジェンダー平等の考え方が欠かせない。

「男のくせに」ピンクの花柄を着た、「甲斐性なし」の「スイーツ男子」、ここにあり!



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