日経ビジネスの特集「あなたの隣のジェンダー革命」によると、婚活中の女性の83%が、自分より高い収入が見込めない男性とは結婚できない、と答えたそうだ。
きっつー!
自分より収入の多い相手を希望する気持ちは、わかる。
せめて必要条件でなく、努力目標に留めて欲しい…
その記事には、他にもいろいろなデータが載っていた。
・米英の最難関大学であるハーバード大学やオックスフォード大学は、学生の男女比がほぼ拮抗しているが、国内の最難関・東京大学は、8割が男子学生
・東大の異常な男女比は、よい大学に入って、よい会社に就職しなければならないという、日本人男性が受けるプレッシャーの表れ
・そこまで頑張っても、社会に出て幸せになれるとは限らない。多くの男性が精神的に追い詰められて、昨年は女性の2倍の1万4055人が自ら命を絶った
・「仕事の失敗」や「仕事疲れ」といった「勤務問題」が原因で自殺した男性は、女性の4.9倍。「事業不振」「失業」「倒産」「負債」など、「経済・生活問題」が原因で自ら死を選んだ男性は、女性の6.6倍
・主要7カ国(G7)の中でも、日本は男性の幸福度が最低
・女性に比べてこれほど多くの男性が仕事上の悩みで自死してしまう背景には、「夫は外で働くべきだ」という性別役割分担から逃れがたい社会状況があるのではないか
・「妻は家事に専念すべきだ」という、女性を家庭に縛り付ける考え方が性差別なら、男性を職場に縛り付けている価値観も差別だ
そして記事は、
「男社会を壊すことは、男性自身の幸せのためでもある」と結ばれていた。
邦画「男はつらいよ」の主人公、しがらみを超越して旅に生きるフーテンの寅さんに、とても憧れる。
でも寅さんの恋は、いつも(48回ぐらい)成就しないで終わる。
収入を気にしなければ自由に生きられるが、その代わり結婚はあきらめろ。
実は、そういうメッセージの映画だったの?
もし寅さんがジェンダー革命の進んだ国に生まれたら、彼の恋愛はハッピーエンドに終わるのかな。
Kurobe Japan, summer 2021 |
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