2021年5月15日

恋愛小説、イッキ読み

 

 冬から春にかけて、わりと最近の、女性作家の本ばかり読んでいた。

 好みで大ざっぱに分けると、

 山本文緒、唯川恵、吉本ばなな、島本理生…好き

 小川糸、町田そのこ…大好き!

 林真理子、村山由佳…個人的にいまいち

 恋愛をテーマにした作品が多かったが、ある作家の本には、幼少時に受けた性暴力のために、大人になってから異性関係に苦しむ主人公がよく出てきた。

 小説を書く人の創造力、想像力は本当にすごいものがあるが、ここまでリアルな心理描写は…きっと作家本人にそういう辛い体験があるのだろう。

 また複数の作家の作品で、やたら深夜のバーが出てきて、会って間もない男女が酒を飲み、すぐ一線を越えてしまう。

 下戸としてはうらやましい展開だが、いくら何でも安直すぎる。作家たちの怠慢では?と思って、酒が飲める知り合いに聞いてみた。

そうしたら、彼(彼女)にも、実際にそういう経験があったとのこと。

そして、酔った勢いで…の後は、とても後悔したそうだ。

 

経済メディアが「恋愛停止国家」という特集を組んだ。人と人との接触が制限されるコロナ禍の中、社会全体で恋愛活動が停滞しつつある、という(以下、日経ビジネス電子版より)。

・男女の「2大出会いの場」である職場と学校が、コロナ禍でオンライン化され、恋愛が生まれるチャンスが一気に減った。リモートワーク、飲み会の自粛、教室でのソーシャル・ディスタンスの徹底、部活のZoom

・感染のリスクを恐れて、マッチングアプリでも実際に会うところまで発展しない

・出会いの場がないだけでなく、コロナ禍の非接触で、それまでカップルだった人たちも続々と別れている

・恋愛すると消費マインドが高まる、おしゃれ着中心のアパレルなどは不振。理美容業の倒産件数は過去最多を記録

・「恋愛ソング市場」にも影響

1991年邦楽ヒット曲ランキングTOP10のほとんどは甘いラブソングだった…「ラブ・ストーリーは突然に」「はじまりはいつも雨」「SAY YES」など

2020年のTOP10のうち3曲は失恋の歌…「香水」「猫」「ドライフラワー」

 

 そして、もし「恋愛を始める人」が本当に減っているとしたら、関連産業の不振だけでは済まない「巨大な災い」が、日本経済に降りかかるという。

 それは、少子化の急加速。

 恋愛はとても私的な行為なのに、なんか話が大ごとになってきたなぁ。



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