「大人の発達障害」に関する記事を読んでいて、思わず笑ってしまった。
その記事によると、発達障害の人は不得意なことがある一方で、「人より得意なこと」「優れた能力」が突出するのだそうだ。そしてその一例として、
「Aさんは会社のデスク周りの片づけはまったくできず荒れ放題だが、文章の構成力、執筆の表現力においては大変優れている」と。
そのまんま、新聞社文化部の奥のほうや、編集委員室の風景じゃないか!
あの人たち発達障害だったのか。
特派員電を書きまくる敏腕記者が、実は経費精算が苦手で、海外出張の旅費を1年もため込んでブラックリストに載っていた。
もしかして、あの人も発達障害…?
記事(日経ビジネス電子版)に登場する精神科医・五十嵐良雄氏によると、
・発達障害は病気ではなく、生まれながらの脳機能の障害。遺伝や体質など、いろいろな要因が重なりあって起きる。人口の1割が発達障害
・その人の人格的な問題としてとらえられがちだが、全くそうではない。発達障害的な要素は程度の差があるだけで、誰もが多かれ少なかれ持っている
・うつ症状で休職を繰り返す会社員の、本当の原因は発達障害だったケースも
・自分の得意な分野で、ひとりコツコツ仕事をして成果を上げてきた発達障害の社員が、歳を重ねてチームのリーダーなどになった場合、苦手な「周囲とのコミュニケーション」の場面に直面し、ストレスでうつになる
ずっと新聞社の報道カメラマンをやってきて、40代でデスクになったとたんに抗不安剤が手放せなくなった私も、もしかしたら発達障害…
新聞社は、「大人の発達障害」の巣窟かもしれない。
記事によれば、
・発達障害やその傾向を持つ人は、医師や弁護士に多い。著名人では、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどグローバル企業の創業者。歴史上の人物では、アインシュタインやモーツァルトなど
発達障害にはネガティブなイメージもあるが、こうした人たちと並び称されるのは、ちょっとうれしいかも。
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