田舎でパン屋をしている友だちがいる。
仕込みのために午前1時に起き、週末も働いて家族を養っている。
並の会社勤めだったら、とっくにウツか過労死か…
でも友だちは、大変だぁ!と言いながら、とても生き生きしている。
「もし1週間休めたら、何したい?」と意地悪な質問をすると、
「新商品に考えているパンの試作がしたい」と即答。
休みの日まで、働きたいらしい。
「生きがい」は「ikigai」として、欧米でもけっこう通じる日本語だという。
そして欧米で「生きがいikigai」は、「強み=得意なこと」「面白さ=好きなこと」をしていて、しかもそれが「社会が必要とすること」かつ「収入を得られること」であるときに得られる幸福感のこと、と定義されている。
(以下、日経ビジネス電子版「生きがいがある人は知っている 人生で大切な4つの要素」前野隆司・慶応大学大学院教授 より抜粋です)
・自分の強みを明確に持っていて、それを生かせる人は幸せな傾向がある
・強みは簡単には見つからない。人生をかけて探していくもの
・強みを探すコツは、いろいろなことをやってみること
・強みとは、長年かけて習熟していくもの。根気よく続けるには、「面白いこと」であることが重要
・その「面白いこと」も、そう簡単には見つからない。人生をかけて探していくもの
・面白いことを探すコツは、いろいろなことをやってみること
・面白いことは、長年かけて習熟する中でその面白さが増していく。根気よく続けるには、「強み」であることが重要。他の人に負けない強みになっていれば、続く
・つまり「強み」と「面白さ」はつながっていて、共にやり続けないと深まらない。最初から強みだったり、最初から面白くてたまらなかったりはしない。ちょっとした強み、ちょっと面白いことから始めるしかない
・始めないと深まらないのだから、いろいろなことにチャレンジしてみるべき
勤め人の多くは、以前の自分も含めて「仕事で給料をもらっているが、別に好きな仕事ではないし、強みを生かせていないし、社会に貢献している実感もない」のが正直なところだと思う。
それに対してパン屋の友だちの場合、他を圧倒するおいしいパンを焼ける強みを持ち、休日も返上したくなるほど仕事が面白く、お客さん(社会)に必要とされ「ありがとう」と言われ、かなりの収入も得ている。
「生きがい」の4要素全てを持ち合わせた、とても幸福度の高い人だ。
周囲を見回しても、いい顔をして働いている人は「地方在住の自営業者」に多い気がする。
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