新春恒例! ミヤサカ・ファンドの運用報告です。
まず、2018年の市場環境のおさらいから。すべて円ベースです。
先進国株式-10.7% 新興国株式-18.1% 日本株式-17.8% 先進国債券-2.9% 新興国債券-11.5% ハイイールド債券-4.3% 日本債券+0.1% 先進国REIT-11.2% 日本REIT+6.7% 原油-26.8% 金-3%
壊滅的です。11の資産クラス中、実に9クラスが値下がりしました。
株式市場を国別に見ても、上がったのはブラジル株ぐらいでした。
このタイミングで自分の証券口座を覗くのは、あまり気分のいいものではありません。でも年に1度は、現実を直視しなければ。
さて。当期のミヤサカ・ファンドは・・・13%の値下がりでした。
昨年の夏に「日経平均27年ぶりの高値」「ダウ平均が史上最高値を更新」というニュースを聞き、TOPIX及びナスダック指数のETFをつまみ食い(現金化)して使ってしまったので、正味の運用成績はマイナス10%になります。
元旦時点のポートフォリオは、株式57%(先進国31%・新興国19%・日本7%)、債券23%(海外15%・日本8%)、REIT17%(海外13%・日本4%)、その他3%でした。
いくら分散投資を心がけても、ほとんどの資産クラスが「枕を並べて討ち死に」した去年のような環境では、手の打ちようがありません。
でもブラジル株の値上がりを事前に予測することが難しい以上、個人投資家は適切に分散したポートフォリオを保持しながら、市場が低迷から脱するのを待つしかないのでしょう。
むしろ、これだけ株式市場が荒れて、よく1割の下落で済んだなというのが正直なところ。分散投資の威力ともいえます。
従って、今年も何もせず、ホッタラカシにします。
ちなみに、以前は保守的だった日本の年金基金(GPIF)も、今や株式保有比率は50%。北欧ノルウェーの年金基金は、66%が株式です。
当ファンドの57%という株式比率はその中間ですが、インドや中国、ASEANなど新興国株式の比率が高く、数字以上に攻撃的です。
その理由。未来を予測することは不可能ですが、世界の50年先の人口動態は、現在の出生率からほぼ確実に推定できます。
当ファンドは、今後も若者が増え続ける新興国と、先進国でも例外的に人口増加が続くアメリカの成長性に期待したポートフォリオになっています。
少子高齢化で確実に労働人口が減る日本の株は、最小限に抑えます。
投資理論の碩学チャールズ・エリスは、81歳の今も個人資産の100%が株式です。同じく86歳のバートン・マルキール(プリンストン大教授)は中国株を買って、「将来、孫たちにどでかい話ができる!」と豪語しています。
能天気なまでの、2人の積極性。ぜひ見習いたいと思います。
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